sabakinoumeの日記

Yahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いいたします。

『屍人荘の殺人』

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『屍人荘の殺人』

 

2019年日本映画。 上映時間:120分。

 

■監督

木村ひさし

■出演

神木隆之介

浜辺美波

中村倫也 ほか

 

第27回鮎川哲也賞、第18回本格ミステリ大賞に輝いた今村昌弘氏の同名小説を神木隆之介さん、浜辺美波ちゃん主演で映画化。

ミステリー小説オタクの大学生が山奥のペンションで起こる連続殺人に挑みます。

 

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あらすじ

 

ミステリー小説が大好きな大学生・葉村譲(神木隆之介)は、ミステリー愛好会の会長を務める明智恭介(中村倫也)に強制的に入会させられ、学内で起きる事件に首を突っ込む毎日を過ごしていた。ある日、同じ大学に通いながら私立探偵としても活躍している剣崎比留子(浜辺美波)が、犯行予告が届いた音楽フェス研究会の夏合宿に行こうと彼らを誘う。三人は山奥の合宿地・紫湛荘を訪れる。

シネマトゥデイより)

 

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ある山奥のペンションで起こった密室殺人事件に挑むミステリー小説好きの青年と私立探偵の顔も持つ少女の活躍を描いた作品です。

監督は『ATARU』シリーズなどの木村ひさし氏。

 

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原作は未読です。

君の名は。』の神木隆之介さんと『君の膵臓をたべたい』の浜辺美波ちゃんと大好きな二人の共演で公開前からとても楽しみにしておりました。

君の名は。』、『君の膵臓~』ときて、本作のタイトルはなぜ『君の~』から始まらないのかという最大のミステリーに挑みます。(ウソです)

 

ネタバレを含むレビュー記事になりますので、これからご覧になられる方はご注意を。

 

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ミステリー小説好きの葉村譲は、先輩でミステリー愛好会会長の明智恭介に振り回され、ホームズとワトソン気取りで学内の瑣末な事件に首を突っ込むのですが、冒頭の学園のシーンのつかみは面白かったです。

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その二人の前に同じ大学に通い、私立探偵の顔も持ち、警察から数々の事件解決の手助けをした剣崎比留子が現れ、「今年の夏合宿で何かが起こる」との犯行予告が届いていたことを伝え、一緒に山奥のペンション紫湛荘(しじんそう)へ行こうと誘われる。

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三人はペンションへ向かいます。

途中のバスでの『悪魔の手毬唄』のパロディシーンは結構笑ってしまいました。

 

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そして予告のあった夏合宿の夜の音楽フェスティバルのとき、ある事件が起こるのですが・・・。

※ここからネタバレになります。※

 

あるバイオテロリストの巻いたワクチン(で、いいのかな?)で人々がゾンビ化していきます。

ゾンビになった人に噛まれた人もゾンビに。

返り血を浴びた人もゾンビに。

かろうじてゾンビにならなかった人たちはペンション紫湛荘に逃げ込みます。

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葉村が尊敬する明智もゾンビになり、あっさり退場。

順主人公だと思っていたキャラクターの脱落には少し驚きました。

 

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しかし、その明智はゾンビになる前、葉村に謎の言葉を発していた。

「これから起こる事件は分からないが、犯人はオレには分かった」・・・と。

 

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ペンション紫湛荘に逃げ込んだ人たち。

 

そして、このペンション紫湛荘で密室殺人事件が起こるのですが、ゾンビに襲われそうになる怖さの方が増して、ミステリーの要素が弱いです。

 

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外にはゾンビの大群。

中には殺人犯が・・・。

そんな中、ペンション内での殺人事件の謎を究明しようとする頭脳明晰の比留子。

(外のゾンビから身を守ることを考えた方がいいように思うのですが)

 

と、とにかく浜辺美波ちゃんが可愛い!

 

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ミステリー小説好きなのですが、推理はまるっきり当たらない葉村と次々とトリックを解明する比留子とのやり取りが楽しかったです。

死体を動かしたらキスしてあげると言っておきながらキスしない展開には少しガッカリ感が・・・。

 

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ネタバレレビュー記事とは言え、真犯人を書くワケにはいかないので、それは省略いたしますが、ペンション内での殺人事件、ゾンビの手を借りて(?)の犯行というかなりムリのある設定のため、そんな上手くいくのかな?という疑問の方が強くなってしまいました。

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比留子が金田一耕助やエルキュール・ポワロのように真犯人を言い当てるのですが、横溝正史先生やアガサ・クリスティーの作品のような面白さは無かったです。

 

映画館へ行く前は、そういったストーリーの作品を期待したのですが、まったく違う方向へ行っちゃった映画でした。

 

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むしろ誰がなぜ人々をゾンビにして、何を企んだのかが最大のミステリーの映画なのですが、そちらはまったく解明されることなく映画は終了してしまいます。

 

ゾンビ映画が悪いとは言いませんが、ゾンビは頭部を攻撃されると動けなくなる設定なのですが、残酷描写回避のため、顔に槍などが刺さるシーンはレントゲン写真になるというグロくないゾンビ映画という物足りなさが残り、こちらもモヤモヤが。

 

殺人ミステリーなのかゾンビなのか、どっちつかずの印象ですが、映画としては、そこそこ楽しく観れる出来になっていたと思います。

いつもながらの神木隆之介さんの上手さと浜辺美波ちゃんのコメディの演技の才能。

二人の演技はとても良かったと思いました。

 

葉村が心から尊敬する明智のあの扱いの後に流れるPerfumeの明るいノリのエンディングテーマ。

どこまでもギャップだらけの映画でした。(苦笑)

 

★★★

 

 

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

 

 

2019-20 V.LEAGUE DIVISION 1 WOMEN 加古川大会

12月8日(日)、2019-20 V.LEAGUE DIVISION 1 WOMEN 交流戦加古川市立総合体育館)を観戦してきました。

 

第1試合 JTマーヴェラスVSヴィクトリーナ姫路

 

スターカンファレンスに所属するJTマーヴェラスとプレミアムカンファレンスに所属するヴィクトリーナ姫路交流戦になります。

この試合はJTマーヴェラスのホームゲームとして行われました。

 

・・・ただ、あまりいい席取れなかったので、そんなに写真撮影しておりません。

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JT・S・19番・籾井あき選手のサーブ。

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JT・MB・1番・芥川愛加選手のサーブ。

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姫路・MB・5番・長野有紗選手。

メッチャ綺麗な人で姫路の試合を観るとついつい目が行ってしまいます。

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その長野選手のサーブ。

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それを見つめる姫路の監督、ロンドンオリンピック銅メダリストの竹下佳江監督。

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試合は

第1セット 25-18

第2セット 25-22

第3セット 25-18

のストレートでJTの勝利。

応援団席に一礼する長野選手。

 

スターカンファレンス首位のJTとプレミアムカンファレンス最下位の姫路の対決。

予想通り過ぎる展開になり、試合としての面白さは無かったです。

JTは安定した強さを発揮していたと思います。

姫路は2016年発足の本当に若いチームです。

そして日本女子バレーボール初のプロチーム。

今は厳しいですが、これから大きく羽ばたく可能性を持ったチームだと思います。

誰よりも勝つことを知っている竹下監督。

これからの活躍に期待したいですね。

 

第2試合 日立リヴァーレVSKUROBEアクアフェアリーズ

 

プレミアムカンファレンスに所属する日立リヴァーレとスターカンファレンスに所属するKUROBEアクアフェアリーズ交流戦になります。

 

この試合もあまり写真撮影しておりません。

撮影した写真のほとんどが日立・OH・13番・長内美和子選手の写真ばかりです。

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長内選手の活躍される写真を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

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ここからは解説なしで。

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おっと、一枚だけ違う人の写真が。

日立・S・8番・佐藤美弥選手のサーブ。

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長内選手のサーブ。

サーブの写真ばかりなのは、自分の座席がネットからかなり後方でちょうど選手がサーブを打つところに近いからです。

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試合は

第1セット 25-13

第2セット 25-18

第3セット 25-16

のストレートで日立の勝利。

 

プレミアムカンファレンス6チーム中5位とお世辞にもいい位置にいるとは言えない(上位4位以内に入らないとファイナル8に進めません)日立ですが、スターカンファレンスでまだ1勝しかしていない最下位KUROBE相手だったので、こちらも予想通り過ぎる展開でした。

 

会場は満席でした。

しかしV.LEAGUEは実業団なのでチケットのお金がチームや選手には行きません。

親会社に財力があるチームは強くなっておりますが、そうでないチームは下降線をたどっております。

女子バレーボールのリーグでプロでないのは世界で日本だけです。

一般社団法人日本バレーボール機構はどう考えているのでしょうか?

来年、東京オリンピック開催にもかかわらず、この試合の盛り上がりの無さに少し危機感を持ってもらいたいです。

 

『ルパン三世 THE FIRST』

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ルパン三世 THE FIRST』

 

2019年日本映画。 上映時間:93分。

 

■監督

山崎貴

■声の出演

栗田貫一

小林清志

浪川大輔 ほか

 

アニメや映画で人気の故モンキー・パンチ先生による「ルパン三世」を、3DCGで描く劇場版アニメーションです。

ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどVFXを駆使したヒット作を数々生み出し、『STAND BY ME ドラえもん』、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』など3DCGアニメも多数手がけてきた山崎貴氏が監督・脚本を担当しております。

 

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あらすじ

 

考古学者のブレッソンは、“ブレッソンダイアリー”と名付けられた謎を遺(のこ)してこの世を去る。その謎を解き明かした者は巨万の富を得られるといわれていて、第二次世界大戦中にはナチスがその行方を血まなこになって追っていたとか、怪盗ルパン一世でさえ盗めなかったなどとも伝わる秘宝を、ルパン三世が狙う。

シネマトゥデイより)

 

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2019年4月11日に他界されたモンキー・パンチ先生原作による「ルパン三世」を初めて3DCGアニメーション化して描いた劇場版アニメーションです。

ボイスキャスト栗田貫一さん、小林清志さん、浪川大輔さん、沢城みゆきさん、山寺宏一さんらシリーズおなじみの面々(私的にはおなじみは小林清志さんだけですが)にゲスト声優として広瀬すずちゃん、吉田鋼太郎さん、藤原竜也さんが出演。

 

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山田康雄氏が亡くなられてから『ルパン三世』は観ておりません。

今回は大好きな広瀬すずちゃんが出演するという理由だけで鑑賞。

 

山田さんに続き、納谷悟朗さんも亡くなり、そして本作公開直前、石川五ェ門を演じられた井上真樹夫さんも亡くなられました。

テレビ『1st』、『2nd』シリーズのファンには寂しい話題ばかりになってしまいました。

 

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広瀬すずちゃんの演技・・・正直ダメだったと思います。

ただ、演じるキャラクターレティシアが登場したとき、「これはキツイ」と思っていたのですが、徐々に慣れてきて終盤は気にならなくなりました。

 

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それ以上に気になったのが主人公・ルパン三世の声。

栗田貫一さんが演じるルパンを観るのは初めてだったのですが、申し訳ない言い方になりますが、やはり山田康雄氏のモノマネに過ぎません。

魂のこもった演技をしていたように聴こえず、言ってはいけないことかもしれませんが、やはり山田康雄氏が恋しくなりました。

 

ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』と主人公声優交代に拒絶反応を起こしている自分的には93分、このルパン三世の声を聴いているのは広瀬すずちゃんの素人演技以上にきつかったです。

 

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第二次世界大戦時にはナチスもその行方を追い求めたという考古学者ブレッソンが遺した最大の謎・ブレッソンダイアリーを追う謎の組織とルパンたちの対決というストーリーなのですが、これがもう「・・・」な出来でした。

 

まず映像ですが『アナと雪の女王2』の後にこれを観たのがまずかった。

自然で滑らかな動きでまったく違和感の無かった『アナと雪の女王2』に比べ、ぎこちなくロボットのような動きの本作。

予算の差がモロ出てしまいました。

 

ストーリーは少女を助けるルパンという『カリオストロの城』路線なのですが、オリジナリティが無く、セリフや予告状のイラスト、悪を倒す理由から銭形警部がルパンに協力など『カリオストロの城』からのいただきもののオンパレード。

驚いたのがメインストーリーとアクションが『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のまんまパクリ。

ナチスドイツの飛行機を奪って脱出、3つのワナを潜り抜けるなど、あまりにそっくりで、泥棒の映画だから盗作OKと監督勘違いしているのかと思ってしまいました。

 

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今年亡くなられたモンキー・パンチ先生に「観てもらいたかった」と山崎貴監督おっしゃっていたそうですが、こんな酷いもの観せなくて良かったのではないかと思うほど褒めるところが無い映画でした。

あの”実写版”より酷いルパン三世が誕生してしまいました。

 

宇宙戦艦ヤマト』、『ドラえもん』、そして『ルパン三世』。

偉大な人たちが遺した名作に泥を塗りまくる山崎貴監督の見事なまでの手腕。

来年のオリンピックの開会式・閉会式が心配になってきました。

 

大好きなルパン三世をこんな作品にしてしまって・・・。

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怒り狂ってます。

 

すずちゃんは『ラストレター』に期待ですね。

 

井上真樹夫さん、大好きな声優さんでした。

五ェ門以外にも『巨人の星』の花形満や『銀河鉄道999』のキャプテン・ハーロック、特撮ヒーロー番組ですが、石ノ森章太郎先生原作の『アクマイザー3』のザビタンなど多くの作品で私たちに感動を与えてくださいました。

心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

『ドクター・スリープ』

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『ドクター・スリープ』

 DOCTOR SLEEP 

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:152分。

 

■監督

マイク・フラナガン

■出演

ユアン・マクレガー

レベッカ・ファーガソン

カイリー・カラン ほか

 

スタンリー・キューブリック監督がスティーヴン・キングの小説を原作に描いた傑作ホラー映画『シャイニング』の40年後を描いた続編です。

一家を襲ったホテルでの恐ろしい出来事から40年後、生き延びた息子ダニーが遭遇する新たな恐怖が描かれます。

 

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あらすじ

 

40年前、雪山のホテルで父親に殺されかけたことがトラウマになっているダニーは、人を避けるようにして生きてきた。同じころ、彼の周囲で子供ばかりを狙った殺人事件が連続して起こり、ダニーは自分と同じような特殊能力によってその事件を目撃したという少女アブラと出会う。事件の真相を探る二人は、あの惨劇が起きたホテルにたどり着く。

シネマトゥデイより)

 

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スティーヴン・キングのホラー小説をスタンリー・キューブリック監督がジャック・ニコルソン主演で映画化した『シャイニング』の正当な(?)続編。

雪山のホテルでの惨劇を生き残り大人へと成長したダニーを主人公に、新たな恐怖が描かれます。

大人になったダニーを『ムーラン・ルージュ』などのユアン・マクレガーが演じております。

監督は『オキュラス/怨霊鏡』などのマイク・フラナガン

 

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最後のフリーパス鑑賞、25本目になります。

キューブリック監督の前作『シャイニング』は大好きで、公開を楽しみにしておりました。

 

 尚、京都西川から販売されている枕、”ドクタースリープ”と本作は一切関係ありません。

 

 

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原作は前作、本作とも未読。

前作公開時、あまりに原作とかけ離れたストーリーにキングが激怒しキューブリック監督と大ゲンカした話は映画ファンの間では有名ですね。

 

本作の出来に関してはキングも絶賛。

また、キューブリック監督の遺族も感謝の気持ちを表していたと聞いております。

 

少年だったダニーが大人になってからの物語としか知らず、どんなストーリーになっているのか本当に楽しみにしておりました。

 

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人間の魂(で、いいのかな?)を吸って生きながらえている間桐臓硯のような邪悪集団トゥルー・ノット(真の絆)という集団が登場。

そのボス的存在のローズを演じているレベッカ・ファーガソンがいい味を出しております。

この集団、本当に間桐臓硯(Fate/stay night [Heaven's Feel]の登場人物)同様、死ぬのが嫌で単に長生きを目的に子どもたちの魂を吸っている存在。

 

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ダニーと同じ超能力(シャイニング)を持つ少女、アブラがトゥルー・ノットの存在に気づき、やがてダニーと協力して全面対決と発展していきます。

ここのノリ(?)が超能力者VS超能力者という「X-MEN」の感覚で結構楽しく観ることができました。

 

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決戦の舞台はコロラド州の展望ホテル。

スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』ではCGであの世界観を再現していたのに対し、本作は『シャイニング』製作時の設計図を基にセットを再現しております。

 

『シャイニング』のファンには嬉しいホテルの再現なのですが、大量の血が流れるシーンやホテルに住む霊など、まったく同じようなシーンの連続にはオリジナリティが無いな~と思ってしまいました。

(エンディングテーマ曲も『シャイニング』と同じ「Midnight, the Stars and You」)

・・・とは言え、何度聴いても名曲はいいですね。

 

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キューブリック監督作品の続編製作は本作が2本目。

1本目は『2001年宇宙の旅』(1968年)の続編、『2010年』(1984年)。

2001年宇宙の旅』の解答編のような作りだった『2010年』同様、本作も『シャイニング』では描かれなかったものがあったように思いました。

 

自分の中で謎だった映画と原作の違いが、その後のキング原作映画と本作を観て少し分かった気がいたしました。

徐々に狂気に染まっていく作家の父親がメインだった『シャイニング』に対し、特別な能力を持ってしまったが故の少年の苦しみのようなものを描いていたのが原作だったのではないかと思いました。

サム・ライミ監督版『スパイダーマン』も同じようなテーマの作品だったので、この手のストーリーは好きなので本作、かなり気に入っております。

もちろんキューブリック監督の手腕には遠く及ばない演出ですが、エンタメ性が増え、152分がまったく長く感じませんでした。

 

ユアン・マクレガーが超能力を使うと、どうしてもフォースを使っているように観えてしまうんですよね。

 

TOHOシネマズのフリーパス鑑賞、無事終了(?)いたしました。

25本もの作品をタダで鑑賞させていただき嬉しく思っております。

 

★★★★

 

『THE INFORMER/三秒間の死角』

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『THE INFORMER/三秒間の死角』

 THE INFORMER

 

2019年イギリス・アメリカ・カナダ合作映画。 上映時間:113分。

 

■監督

アンドレア・ディ・ステファノ

■出演

ジョエル・キナマン

ロザムンド・パイク

コモン ほか

 

英国推理作家協会賞やスウェーデン最優秀犯罪小説賞などを受賞したアンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムのベストセラー小説「三秒間の死角」を原作にしたクライムサスペンス映画です。

FBIの情報提供者となった囚人が危機的状況におちいってしまう姿が描かれます。

 

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あらすじ

 

自由と引き換えにFBIの情報提供者になった模範囚のピート(ジョエル・キナマン)は、最後の仕事として麻薬組織に潜入し、そこのリーダーから刑務所内の麻薬取引を管理するよう命じられる。彼は自身や家族に危険が迫ると感じて組織から抜けたいとFBIに申し出るが、捜査を取り仕切るモンゴメリークライヴ・オーウェン)はそれを許さず逆に仮釈放の取り消しをちらつかせる。ピートはやむを得ず刑務所に戻って捜査を続けるが、その動きをニューヨーク市警がマークしていた。

シネマトゥデイより)

 

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FBIの情報屋として極秘裏に捜査協力することになった男に迫る危機を描いたサスペンス映画です。

ロボコップ』などのジョエル・キナマン、『プライベート・ウォー』などのロザムンド・パイクをはじめ、コモン、アナ・デ・アルマス、クライヴ・オーウェンらが出演。

監督は俳優としても活動している『エスコバル 楽園の掟』などのアンドレア・ディ・ステファノ

 

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フリーパス鑑賞24本目。

フリーパスの期限が切れるので1本でも多くという気持ちでスタッフ・キャスト・ストーリーとまったく知らない本作を選びました。(クライヴ・オーウェンが出演していたのは鑑賞中に知りました)

 

パンフレットは販売(製造)されていなかったようでした。

 

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FBIが減刑を条件に囚人を協力者に仕立てる。

実際あるかは分かりませんが、この設定は面白いと思いました。

FBIもクリーンな捜査ではなく、情け容赦なく利用したきた者を切り捨てる。

そしてニューヨーク市警との対立など、B級映画なのですが、意外とリアリティのあるストーリー展開は良かったです。

 

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 主人公の奥さん役の女優さん、独特な目をしていると思いました。

今、お名前調べました。

アナ・デ・アルマスというそうです。(雪の女王とは関係ないみたいです)

ブレードランナー2049』に出演していたとありましたが、申し訳ございません。どこに出ていたのか忘れてしまいました。

 

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 クライヴ・オーウェンは『ジェミニマン』に引き続き、嫌な上司役。

こういう役がハマってますね。

主人公が犯罪者でありながら情があるのに対し、まったく人間味が無く、冷たい男を見事に演じておりました。

 

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 クライヴ・オーウェンの部下で主人公を守ろうとしる捜査官のロザムンド・パイク

同僚を殺された操作をするニューヨーク州警察の刑事役のコモン。(二人とも好演)

これらのキャラクターが入りまじり、物語はやや複雑になっていきます。

 

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 スピード感もあり、なかなか面白いサスペンス映画でした。

お決まりのパターンが多いのですが、それが気にならない出来になっていたのは良かったです。

正直者が馬鹿を見る。

どこの国も同じみたいですね。

 

ジョエル・キナマンのイケメンぶりとマッチョ&タトゥーはカッコ良かったですね。

 

犯罪組織撲滅という同じ目的を持ちながら手を握ろうとしないFBIとニューヨーク市警の不仲ぶりを観ると、「手柄の取り合いやっている場合じゃないだろ!」と言いたくなりました。

 

ラストは救いがあったのですが、本来の目的はどうなっちゃったの?という尻切れトンボ感があったのが惜しかったです。

原作のタイトルでもある「三秒間の死角」の三秒間の意味はサッパリ分かりませんでした。

 

★★★

 

『HUMAN LOST 人間失格』

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『HUMAN LOST 人間失格

 

2019年日本映画。 上映時間:110分。

 

■監督

木崎文智

■声の出演

宮野真守

花澤香菜

櫻井孝宏 ほか

 

太宰治氏の名著「人間失格」を、『アフロサムライ』シリーズなどの木崎文智監督が大胆に翻案して描いた劇場用アニメーションです。

近未来の東京を舞台に、死を克服した社会のゆがみが映し出されていきます。

 

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あらすじ

医療革命後の昭和111年の東京。人間は体内の“ナノマシン”とその管理を請け負う“ネットワーク”が管理する“S.H.E.L.L.”体制に支配されていた。その結果、病気にならず、傷の治療もいらず、120歳の寿命が保障されるが、その極端な社会制度によって経済格差を含むさまざまな問題が起こっていた。

シネマトゥデイより)

 

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太宰治氏の小説「人間失格」を原案にした近未来を舞台にした長編アニメーション映画です。

声の出演に宮野真守さん、花澤香菜さん、福山潤さん、沢城みゆきさん、千菅春香さんらが参加しております。

 

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フリーパス鑑賞23本目。

もう、さすがにフリーパスの期限が切れるので、11月29日公開の作品を選ぼうと思い時間の合う順に観てきました。

太宰文学にはまったくの無知です。

 

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太宰治先生の「人間失格」は知りませんが、どう観ても、これっ、タイトルだけお借りしたって感じの作品でした。

エヴァンゲリオン』に登場した光の巨人みたいなものやデビルマンのように変貌していく主人公など、どう考えても太宰治先生の世界と言うより永井豪先生の世界観のように思ってしまいました。

 

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近未来の東京のデザインが『ブレードランナー』そっくり。

レプリカントならぬ”アプリカント”なるものも登場し、オマージュなのか何なのか分からなくなってしまいました。

 

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映像、作画のクオリティの高さはすばらしいと思いました。

キャラクターの動きも良かったです。

・・・ただ、ちょっとお話しの方が難しいと言いますか、分かりづらい。

 

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昭和111年。ネットワーク化された健康維持システムにより、寿命は120歳。大怪我をしても体細胞は再生され、常に健康で休息もほとんど必要ない。
120歳まで生きたら、「合格式」なる国家的な催しに参加し、1億円の年金を受け取れる。あなたは「人間合格」ですよ、と・・・。

 

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120歳まで生きられるとはいえ、自由は与えられず、生きているというより生かされている人生を送る人たち。

 

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死のリスクの無い世界で本気で死を意識する葉藏。

何度も死のうとしても死にきれない。

そして葉藏はヒューマン・ロストし、死の淵をさまようが、生命機能が飛躍的に進化した“アプリカント”として覚醒する・・・。

この辺りはDCのダークヒーローのノリ。

 

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人間の尊厳や生命の在り方のようなものを描いているように観えるのですが、いろんなアニメーションのオマージュ的シーンばかりが目立ち、肝心のテーマが薄く感じてしまったのが残念です。

 

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死んでも蘇生できる世界で、なぜ葉藏の仲間は死んでもそのままなのか?

ヒロインの柊美子が葉藏に好意を持っており、相思相愛になる展開には「?」と思ってしまいました。

ですが、美子役の花澤香菜さん、いつも通り最高の演技を披露しておりました。

最高の声優さんですね。

 

健康と長寿は大切ですし、ある程度年金ももらいたいですが、人間らしく生きる方が大事な気がいたしました。

 

悪い出来では無かったですが、正直面白い映画ではありませんでした。

失格とは言いませんが、合格と言うのは難しい作品だと思いました。

 

★★★

 

『アイリッシュマン』

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アイリッシュマン』

 THE IRISHMAN 

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:209分。

 

■監督

マーティン・スコセッシ

■出演

ロバート・デ・ニーロ

アル・パチーノ

ジョー・ペシ ほか

 

タクシードライバー』、『レイジング・ブル』などのマーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロと『カジノ』以来22年ぶり9度目の再び組んだ犯罪ドラマです。

第二次世界大戦後のアメリカ裏社会の無法者たちの暗躍を、主人公であるヒットマンの視点で描かれます。

 

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あらすじ

 

フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)は全米トラック運転組合(チームスター)の一員として長らく活動していたが、その傍らでブファリーノ・ファミリーと共に犯罪行為に手を染めていた。ファミリーの依頼で人殺しも行ってきたシーランだったが、彼が関与した事件の中にはジミー・ホッファ(アル・パチーノ)の暗殺も含まれていた。本作は最晩年のシーランの回想という形を取りながら、ホッファ暗殺の真実や労働運動とマフィアの結びつき、裏社会に生きた者の悲哀を描き出していく。 

Wikipediaより)

 

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これまで数々の名作を生んできたマーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロの名コンビが22年ぶりに復活。

第二次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、ひとりの殺し屋の目を通して描いた一作です。

脚本は『シンドラーのリスト』、『ギャング・オブ・ニューヨーク』のスティーヴン・ザイリアン

共演にアル・パチーノジョー・ペシハーヴェイ・カイテルと豪華キャストが名を連ねております。

 

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マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノジョー・ペシ・・・。

’70~’90年代の映画ファンには目もくらむ豪華な面々が勢ぞろいした実在したヒットマンを描いた作品がインターネット配信のNetflix映画として製作されました。

 

自分も『タクシードライバー』などの大ファンなので観たいと思っていたのですがNetflixに加入しておらず鑑賞を断念しようと思ったところ、シネ・リーブル神戸で1週間限定公開が決まり、「行きたい」と思ったのですが、やはり1週間では厳しく、またまた断念。しかし好評で上映期間が1週間延長になり、何とかスクリーンで鑑賞することができました。

 

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まさか2010年代にこのような作品と出会えるとは本当に夢のようです。

もうコンビ作は観られないと思っていたスコセッシとデ・ニーロ。

スコセッシ監督作品初出演になるアル・パチーノ

ジョー・ペシの復帰。

本年度アカデミー賞をにぎわせた『ROMA/ローマ』同様、Netflix映画だから実現した作品かもしれません。

 

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特に伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノを演じたジョー・ペシの存在感が素晴らしいものがあったと思いました。

まったくブランクを感じさせない演技力。

デ・ニーロと並ぶと名作『レイジング・ブル』や『グッドフェローズ』を思い出してしまいます。

 

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物語は“アイリッシュマン”(アイルランド人)ことフランク・シーランが晩年、かつてを回顧する形で進み、冷凍牛肉を運ぶトラック運転手だった彼が、いかにしてラッセルと出会い、裏社会に身を沈めていったかが描かれます。

その中でも中軸となるのは、全米トラック協会の会長ジミー・ホッファとの関連性です。

 

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ジミー・ホッファは労働運動におけるカリスマ的指導者であり、当時はエルビス・プレスリーや「ザ・ビートルズ」よりも人気があった。しかし裏ではマフィアとの密接なつながりを持ち、ラッセルやシーランらと絆を深めていく。

ところが、ホッファは1975年7月30日に突如として失踪し、二度と姿を現すことはなかった。“アメリカ史上最も重要な未解決事件”とされるこの事件の容疑者が、他ならぬシーランだった・・・。

(映画.comより)

 

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MCUマーベル・シネマティック・ユニバース)を「映画ではない、単なるアトラクション」と否定的だったスコセッシ監督が『アベンジャーズ』の視覚効果を担当したILMのCG技術を多用して俳優を若返らせる。

この辺りもスコセッシ監督らしさがあり面白く観ておりましたが、現在79歳のパ・チーノが49歳にちゃんと観えてしまう。

おそらくスコセッシ監督自身、そうした技術を否定しているのではないと思います。

大切なのは物語やメッセージ。

それを伝えるための技術であって、そちらが前に出てはいけないと言っているように思いました。

 

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3時間半。

長いと言えば長いです。(自分は長く感じませんでした)

いらないようなシーンもあるのですが、逆にこれがスコセッシ監督らしい描写で切ってしまうのが惜しいと思ったり、史実であるがために説明的な場面もあり、結果この上映期間になったと思います。

ムダなものなど一つもありませんでした。

 

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晩年のフランクがこのように言います。

「昔は壁のペンキはペンキ屋が塗るものだと思っていたが、実際はペンキは自分で塗るものだった」と。

これはマフィアではペンキ(壁を血で染める=殺し屋)という意味で、多くの壁を染め彼は信頼を勝ち取っていきます。

 

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それだけ己の手を血で染めて彼が得たもの。

高額な資金。

ラッセル・バッファリーノの厚い信頼。

 

しかし、当然失うものも多かった。

自分を心から信じてくれた人間。

愛する娘。

そして、これまでの仲間は次々と姿を消していく・・・。

 

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むしろ、彼はなにも手にできなかったのではと思ってしまいました。

多くの敵を作ってしまった彼が神父に発する最期の言葉は、あまりにも切なく悲しいものでした。

 

老いてと言っては失礼ですが、スコセッシ監督の音楽のセンスのすばらしさも健在。

サウンドトラックの良さ、名優の演技、キレのある演出と見応えのある3時間半。

10年の歳月、総製作費2億ドルをかけてつくられた壮大なドラマです。

 

マーベル・シネマティック・ユニバースに対抗して、こちらもスコセッシ監督の集大成的な作品なのでMCUマーティン・スコセッシ・シネマティック・ユニバース)と呼ばれているそうです。

 

ネット配信用の作品ですが、この作品を映画館で鑑賞できたことを心から嬉しく思っております。

 

11月27日からNetflixにて配信されております。

 

★★★★★