sabakinoumeの日記

Yahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いいたします。

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』

f:id:sabakinoume:20200328221907j:plain

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』

 ONE LAST DEAL 

 

2018年フィンランド映画。 上映時間:95分。

 

■監督

クラウス・ハロ

■出演

ヘイッキ・ノウシアイネン

ピルヨ・ロンカ

アモス・ブロテルス ほか

 

フィンランドアテネウム美術館などが協力した、絵画を題材にした人間ドラマです。

作者不明の「運命の絵」に魅せられた老美術商とその家族の姿が描かれます。

監督は『こころに剣士を』などのクラウス・ハロ。

 

f:id:sabakinoume:20200328222432j:plain

あらすじ

 

生涯を美術品にささげ、家族は二の次だった美術商のオラヴィに、全く連絡を取っていなかった娘から連絡があり、問題児だという孫息子のオットーを数日間だけ預かって職業体験をさせてほしいと頼まれる。引き受けてすぐ、彼はオークションハウスで作者不明の肖像画に一目ぼれする。肖像画がロシアを代表する画家イリヤ・レーピンの作品だと知ったオラヴィは、落札するための資金集めに奔走する過程で、娘とオットーの思わぬ過去を知る。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200328222527j:plain

ある署名の無い絵画に魅せられた老美術商とその家族の姿を描いたフィンランド発の人間ドラマです。

『こころに剣士を』のクラウス・ハロ監督がメガホンを取ります。

 

f:id:sabakinoume:20200328223016j:plain

予告編を観て興味を持ったのですが、観るかどうか迷っていました。

時間が空き、サービスデーで割引き料金ということもあり鑑賞してきました。

フィンランドの映画に触れる機会は滅多にないので、結果的に良かったと思いました。

 

f:id:sabakinoume:20200328223335j:plain

家族よりも仕事を優先して生きてきた年老いた美術商オラヴィ。

経営も苦しく、店を畳もうとしていた彼は最後に名画に関わりたいと願っていた。

そんな彼のもとに、音信不通だった娘から電話がかかってくる。その内容は、問題児の孫息子オットーを、職業体験のため数日間預かってほしいという頼みごとだった。

 

f:id:sabakinoume:20200328223702j:plain

そんな中、オラヴィはオークションハウスで1枚の肖像画に目を奪われる。

絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。

オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。

 

f:id:sabakinoume:20200328224324j:plain

美術に関してはまったくのド素人で”レーピン”なる画家も知りませんでしたが、ロシアでは人間国宝級の画家で有名とのこと。

日本では、あまり馴染みのない画家らしいです。

 

f:id:sabakinoume:20200328224401j:plain

映画はこの絵画に魅せられた老美術商の男と疎遠だった娘とその息子の物語という、ある意味典型的なものを取り入れながら、「本当は美術品より家族の方が大切」などということを一切描かず、ドンドン署名の無い絵画にハマっていってしまう爺ちゃんの姿が痛々しくもあり、何となく「分かる」と思ってしまう作りになっているのが面白いと思ってしまいました。

 

f:id:sabakinoume:20200328223933j:plain

f:id:sabakinoume:20200328223951j:plain

その署名の無い絵画のオークションが開始されます。

レーピンのものだと確信したオラヴィはなにがなんでも手に入れようとする。

ほかにも入札者がおり、オークションは白熱した展開に。

このシーンは息を吞む場面で手に汗を握ってしまいました。

美術品の取り引きはギャンブルですね。

 

最終的に1万ユーロでオラヴィが落札。

1ユーロが約120円と計算すると120万円という金額になります。

もし、これが本物のレーピンの作品だとすると1500万くらいの価値があるとのこと。

 

f:id:sabakinoume:20200328225425j:plain

なぜ、その絵画には署名が無かったのか?

本当にレーピンの作品なのか?

「最後の大勝負」に出たオラヴィの行き着く先にあるものは?

 

そのようなものをミステリアスに描き、最後までぐいぐいと引き込む演出の上手さが際立っていたと思いました。

美術品に疎い自分も主人公と同じように、この絵画に魅せられるようになってしまいました。

 

フィンランドの首都ヘルシンキのロケーションがすばらしく、「行ってみたい」気持ちになりました。

日本映画の話題作やハリウッドの超大作が軒並み公開延期になっているので、このような地味目なヨーロッパ映画などを観る機会が増えると思います。

そう考えると、今回は「当たり」を引き当てたと言えるかもしれません。

・・・オラヴィは「当たり」を引き当てたのでしょうか?

もちろん、そこはネタバレになるので書けませんが。

 

★★★

 

 

『スキャンダル』(2019)

f:id:sabakinoume:20200327151259j:plain

『スキャンダル』

 BOMBSHELL

 

2019年カナダ・アメリカ合作映画。 上映時間:109分。

 

■監督

ジェイ・ローチ

■出演

シャーリーズ・セロン

ニコール・キッドマン

マーゴット・ロビー ほか

 

2016年にアメリカのテレビ局FOXニュースで行われた女性キャスターへのセクシュアルハラスメントの裏側を描いたドラマです。

オスカー女優のシャーリーズ・セロンが製作・主演を務めております。

監督は『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』などのジェイ・ローチ。

 

f:id:sabakinoume:20200327152054j:plain

あらすじ

 

大手テレビ局FOXニュースの元人気キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)をセクハラで提訴する。メディアが騒然とする中、局の看板番組を背負うキャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、今の地位をつかむまでの軌跡を振り返って動揺していた。一方、メインキャスターの座を狙うケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得る。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200327152210j:plain

アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースのセクハラ騒動を、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のチャールズ・ランドルフが綿密な取材のもと脚本を執筆し、シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビーの豪華共演で映画化した社会派ドラマです。

第92回アカデミー賞において、カズ・ヒロ(辻一弘)さんが2度目のメイクアップ&スタイリング賞を受賞。

 

f:id:sabakinoume:20200327152702j:plain

・・・。

楽しみにしていた映画も次々と公開が延期になり、プロ野球、サッカーも開催のめどが立っていない状態。

やりきれない気持ちでいっぱいですが、こればかりは仕方ありませんね。

愚痴を言っても始まらないので、鑑賞できた映画の感想レビューばかりのブログになってしまいますが、ご了承いただけるとありがたいです。

 

f:id:sabakinoume:20200327153007j:plain

ヘンテコで意味が分からない邦題をつけることに関して他の追随を許さない映画配給会社のギャガさん。

本作も「・・・なに、これっ?」と思う見事なタイトルをつけてくれました。

 

原題は”Bombshell”。

意味は調べたらいろいろ出てきたのですが、「衝撃的事件」、「あっと驚かせることをする」といった意味があるそうです。

日本で言うところの”文〇砲”の”砲”のことを指すとも言われております。

 

f:id:sabakinoume:20200327153427j:plain

局FOXニュースのCEOであるロジャー・エイルズが長年キャスターに行ってきたセクシャルハラスメント

元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンの提訴により明るみに出た衝撃の実話を基にした作品です。

この爺ちゃんのスケベぶりには正直、男性の自分から観ても不快で胸が痛むものがありました。

30~40年前(でも良くはないですが)の事件ではなく、3年前というごく最近まで、アメリカの大手テレビ局でこのようなことが平然と行われていたことはとても衝撃的なことで驚きを隠せませんでした。

 

f:id:sabakinoume:20200327154100j:plain

今年のアカデミー賞はアジアの作品の旋風で今ひとつ話題性には欠けてしまいましたが、『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』に続き、本作でカズ・ヒロ(辻一弘)さんがメイクアップ&スタイリング賞を受賞したのは日本人映画ファンにとっては嬉しいニュースです。

シャーリーズ・セロン演じるメーガン・ケリー氏の顔写真をパンフレットで見ましたが本当にそっくりで驚きました。

 

f:id:sabakinoume:20200327154619j:plain

ジョン・リスゴーのメイクも凄かったです。

最初はジョン・リスゴーだと分からなかったくらい。

 

どこの世界も権力を持った老害がいるのだと思い、なんとも言えないやるせなさを感じてしまいました。

また、こうした人物を敵にするとどれだけ恐ろしいかも感じられました。

 

f:id:sabakinoume:20200327155254j:plain

#MeeTooの力が強くなった時代だからこそ作られることができた映画だと言えるかもしれません。

昔だったら、恐らく泣き寝入りしていた、あるいは、それが当たり前であると思われてしまっていたパワハラ&セクハラ問題に鋭いメスを入れた本作。

 

f:id:sabakinoume:20200327155934j:plain

どうしてもメインキャスターになりたいと願うマーゴット・ロビー演じるケイラにも容赦ないエロ爺の魔の手が迫ります。

彼女がセクハラを受けるシーンは観ていて辛いものでした。

夢見ていた憧れのメインキャスターへの道がこのようなものだという現実を知らされるケイラ。

このシーンだけでマーゴット・ロビーアカデミー賞助演女優賞ノミネートは納得と思わせる演技だったと思いました。

 

f:id:sabakinoume:20200327160752j:plain

そのあと飛び込んできた元・人気キャスターのグレッチェンの提訴のニュース。

これまでセクハラを受けてきた女性キャスターやケイラはどのような行動を取るのか興味深く観ておりましたが、やはり自分の立場が大切、そしてCEOを敵にするとどうなるか分かっているのでグレッチェンに協力する女性は一人もおらず。

予想はしていましたが、権力の下、個の力は無力なのか・・・。

 

f:id:sabakinoume:20200327161429j:plain

やがて(残念ながら?)大統領に当選してしまう、この作品の段階では候補者だったトランプと激しいやり取りを繰り返し、トランプの目の敵になってしまったキャスターのメーガン。

元々、FOXテレビのCEOのロジャーは共和党出身の人物なので、彼女の行動や言動は好ましくないと思われ、局内からも「裏切り者」のレッテルを貼られてしまいます。

 

そんなメーガンが提訴のニュースを知り、自分も過去に受けたセクハラを公表するか苦悩します。

そして彼女の下した決断は・・・。

 

f:id:sabakinoume:20200327162207j:plain

ハラスメントに対して「負けない」、「立ち上がる」女性を力強く描いた作品ですが、女性だけでなく男性が観ても考えさせられるものが多いと感じました。

 

シャーリーズ・セロンの演技は最高でできればオスカーを受賞してもらいたかったと思うほど。

カズ・ヒロさんのメイクの力もあっての名演だと思います。

 

かなりのトランプ批判の映画なので、支持者の方はご覧にならない方がいいでしょう。

 

巨大な権力を相手に戦うことは「愚か」なのか?「勇気」なのか?

とても考えさせられました。

アメリカのお話し・・・ではありますが、日本でも某超大手芸能事務所が独立したタレントに対して「起用するな」とテレビ局に圧力をかけたというニュースがあったことを考えるとけっして対岸の火事ではないような気がしました。

この映画に登場した巨悪に立ち向かった女性たちに敬意を払わずにいられない気持ちです。

すべて実名を出して作られた本作。本当に凄いことです。

 

★★★★

 

 

『1917 命をかけた伝令』

f:id:sabakinoume:20200321203539j:plain

『1917 命をかけた伝令』

 1917 

 

2019年イギリス・アメリカ合作映画。 上映時間:119分。

 

■監督

サム・メンデス

■出演

ジョージ・マッケイ

ディーン=チャールズ・チャップマン

アンドリュー・スコット ほか

 

アメリカン・ビューティー』などのサム・メンデス監督が、第1次世界大戦を舞台に重要な命令を一刻も早く伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を、全編ワンカット撮影に見える映像で映し出すドラマです。

 

f:id:sabakinoume:20200321204135j:plain

あらすじ

 

第一次世界大戦が始まってから、およそ3年が経過した1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙(たいじ)する中、イギリス軍兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の部隊に作戦の中止を知らせる命令が下される。部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待ち構えていた。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200321204431p:plain

 『007 スペクター』、『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』などで知られるサム・メンデス監督が、戦地に赴いたイギリス兵士二人が重要な任務を命じられ、たった二人で最前線に赴く物語を全編ワンカット撮影に見える映像で描いた戦争映画です。

『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイ、『リピーテッド』などのディーン=チャールズ・チャップマンが若きイギリス兵を演じております。

 

f:id:sabakinoume:20200321204919j:plain

第77回ゴールデングローブ賞、最優秀作品賞(ドラマ部門)、最優秀監督賞(サム・メンデス)受賞。

第92回アカデミー賞、最優秀視覚効果賞、撮影賞、録音賞受賞と賞レースを賑わせた作品とあって、ぜひとも観ておきたいと思い、ギリギリ上映終了間際に鑑賞してきました。

本当はIMAXで観たかったのですが、通常上映での鑑賞です。

 

f:id:sabakinoume:20200321205345j:plain

f:id:sabakinoume:20200321205439j:plain

1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、消耗戦を繰り返していた。そんな中、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要なメッセージを届ける任務を与えられる。
(映画.com)より

 

f:id:sabakinoume:20200321205636j:plain

物語的には「走れメロス」の戦場版のような内容なのですが、凄いのは撮影テクニック。

全編ワンカット映像のように観える映像は小型カメラやワイヤーを多用し、クローズアップから移動するショットまで違和感なく映し出し、まるで自分がその場(戦場)にいるかのように思える凄いものでした。

 

f:id:sabakinoume:20200321210224j:plain

物語と映画の流れる時間が同じように観え、体感させる作りになっているのは新たな映像体験だと感じました。

観客は主人公と同じように走り、逃げて、彷徨う気持ちを味わいます。

物語がとてもシンプルな分、よりスクリーンとの距離が近く感じ、恐怖の戦場を体験できます。

 

f:id:sabakinoume:20200321210848j:plain

f:id:sabakinoume:20200321210920j:plain

f:id:sabakinoume:20200321210952j:plain

主演の若手俳優が大スターでない分、脇を固める俳優が豪華。

写真上からコリン・ファレルマーク・ストロングベネディクト・カンバーバッチ

なぜか『裏切りのサーカス』の面々。

やはり、このお三方、演技が上手いです。

出演シーンは少ないですが、印象に残る演技を披露しておりました。

 

f:id:sabakinoume:20200321211426j:plain

戦争の体験が無い人間が言うのもおかしいですが、戦場をここまでリアルに描いた作品はないのでは?と思えるほどの映像はとても美しいものであり、それでいて残酷なものでありました。

『名もなき生涯』でも思った「戦争の英雄」とは有名な人物ではなく、ごく普通の、ある意味自分たちと共通する”ありきたりな人物”なのではないかと感じました。

 

戦争の恐ろしさと命の重さ、戦争映画に不可欠な要素を取り込み、斬新な映像テクニックを駆使して描きだす究極の映像体験ができる傑作です。

映像に加え、トーマス・ニューマンの音楽もすばらしかったです。

若い人たちが戦場へ赴くことの愚かさや悲しさを感じました。

サム・メンデス監督の才能に驚かされました。

・・・ただ、あのミルクを赤ちゃんに飲ませて大丈夫か?という疑問も残りましたが。

 

★★★★★

 

 

『星屑の町』(2020)

f:id:sabakinoume:20200314113308j:plain

『星屑の町』

 

2020年日本映画。 上映時間:102分。

 

■監督

杉山泰一

■出演

太平サブロー

ラサール石井

小宮孝泰 ほか

 

ラサール石井さんらによるユニット「星屑の会」の舞台を映画化した作品です。

東北の田舎町を舞台に、地方巡業にやってきたムード歌謡コーラスグループと歌手を夢見る女性との出会いが描かれます。

実写映画出演は6年ぶりになる、のんさんが歌手を目指す女性を演じております。

 

f:id:sabakinoume:20200314113828j:plain

あらすじ

 

元レコード会社社員の山田修(小宮孝泰)がリーダーを務める、市村敏樹(ラサール石井)や天野真吾(大平サブロー)といったクセ者ばかりのコーラスグループ「山田修とハローナイツ」は、ベテラン歌手のキティ岩城(戸田恵子)らと地方巡業を続けていて、山田の故郷である東北の田舎町で公演を行う。ある日、山田の弟・英二(菅原大吉)の息子の幼なじみで、歌手を夢見る愛(のん)という女性がグループに入れてほしいと頼みにくる。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200314113936j:plain

地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描く人気舞台「星屑の町」シリーズの劇場版です。

監督は『の・ようなもの のようなもの』の杉山泰一氏。

 

f:id:sabakinoume:20200314114152j:plain

コロナウイルスの影響で、神戸市の中心街・三宮と元町もいつもより人が少なかったです。

そんな中、シネ・リーブル神戸で鑑賞してきた本作。

こちらも客席は寂しく自分を含め4人しか観客おりませんでした。

 

6年ぶり実写映画出演の、のんさんお目当てで鑑賞してきました。

 

f:id:sabakinoume:20200314114537j:plain

f:id:sabakinoume:20200314114559j:plain

劇作家・演出家の水谷龍二氏とラサール石井さん、小宮孝泰さんが「笑ってホロリとする作品」を作ることを目指し結成されたユニット「星屑の会」。

1994年に第1作「星屑の町~山田修とハローナイツ物語~」が上演。

以来25年愛されてきた舞台「星屑の町」シリーズ(全7作)がメンバー変わらず映画化(パンフレットより)・・・とあるのですが、お恥ずかしながら、まったく知りませんでした。

 

f:id:sabakinoume:20200314115510j:plain

今、映画やドラマ、舞台で大活躍の戸田恵子さん。

芸能界デビューはあゆ朱美という芸名でのアイドル演歌歌手でした。

と言うこともあり、本作でベテラン歌手・キティ岩城を演じ、すばらしい歌声を披露しております。

これは、本当に”感動”でした。

 

f:id:sabakinoume:20200314120034j:plain

・・・で、ここからは本作の批判的な記事になってしまいますが、なんで戸田さんの美声のあとに本業が歌手ではないのんさんの歌を入れてしまったのかな~という疑念が残ります。

のんさんの歌唱力に罪は無いのですが、あまりに実力に差があり過ぎるように思ってしまいました。

 

f:id:sabakinoume:20200314120253j:plain

「いつの時代だ?」と思うほど映画の舞台設定が古臭く、「昭和が舞台」と言うなら納得するところ、携帯電話(スマートフォンでは無いです)が登場しているところを観ると10~15年前くらいが舞台と推測。

だとすると、映画としての物語や設定などの説得力の弱いところが多く感じられました。

 

f:id:sabakinoume:20200314120654j:plain

のんさん演じる愛は東北の田舎町で生まれ育ち、歌手を夢見て一度上京し、芸能事務所に騙され多額の借金を作らされ舞い戻ってきたという設定。

田舎町から出たことが無いのならともかく、一度東京へ出た女性が売れないオッサンだらけの昭和歌謡曲のグループに入りたいと思うというストーリーにあまり説得力が無く逆に不自然に感じてしまいました。

 

f:id:sabakinoume:20200314121155j:plain

舞台の映画化なので、映画序盤から中盤は「山田修とハローナイツ」のメンバーのコントのような掛け合い芝居が延々と続きます。

これが面白ければいいのですが、正直つまらない。

映画も古臭ければ、笑いのセンスも古く感じました。

 

f:id:sabakinoume:20200314121612j:plain

1990年日本公開作品に『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』というアメリカ映画がありました。

売れない兄弟ジャズピアニストのデュオが女性ヴォーカル歌手を雇い、一躍売れっ子になるというストーリーの作品で、私のかなりお気に入りの映画です。

主演はジェフ・ブリッジズとミシェル・ファイファー

 

 この映画とそっくりなストーリーで、元のヴォーカルの太平サブローさんが抜け、愛が加わった新生ハローナイツは一躍大ブレイク。

f:id:sabakinoume:20200314120104j:plain

テレビなど引っ張りだこに。

・・・う~ん、戸田さんのあとなのでお世辞にも上手いとは思えないのんさんの歌唱力ですが、頑張ってはいたと思います。

恋の季節」などの昭和の歌を披露。

 

f:id:sabakinoume:20200314122749j:plain

しかし、ここから物語が急に駆け足で進み過ぎ、売れっ子歌手になった愛の心情などをまったく描かず愛は「ハローナイツ」から脱退という展開に・・・。

 

前半から中盤、ムダな漫才芝居に時間を掛け過ぎ、肝心の映画版のヒロインにスポットライトを当てない映画の作りに唖然としてしまいました。

 

f:id:sabakinoume:20200314123139j:plain

のんさん(本名名乗れないのは辛いですね)6年ぶりの映画出演ということで楽しみにしていたのですが、彼女の女優としての魅力が映し出されず、まったくの無駄遣い。

・・・ただ、こうした低予算の小さな作品にしかまだ出演する機会が無い彼女の女優としての現状の厳しさ(本当に可哀想に思います)を考えるとのんさんをスクリーンで観れたことを喜んだ方がいいかもしれませんね。

 

心温まる作品との評価が多いですが、それは同感です。

ですが、東北の田舎町の人たちと都会から来た芸能人との交流となると、過去に『フラガール』という傑作があったので、さすがに本作のダメなシナリオとオッサンたちの枯れ果てた演技では『フラガール』に遠く及ばないと言わざるを得ません。

 

愛という女性のサクセスストーリーにすればいい作品になったものを、作り手のオッサンたちの「主役の座は譲れない」というエゴで台無しになってしまった作品でした。

のんさんの可愛さと戸田恵子さんの歌唱力以外なにも印象に残っておりません。

 

★★

 

 

『スケアリーストーリーズ 怖い本』

f:id:sabakinoume:20200311161047j:plain

『スケアリーストーリーズ 怖い本』

 SCARY STORIES TO TELL IN THE DARK 

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:108分。

 

■監督

アンドレ・ウーヴレダ

■出演

ゾーイ・マーガレット・コレッティ

マイケル・ガーザ

ガブリエル・ラッシュ ほか

 

シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロが企画・製作を手がけた、恐ろしい内容や挿絵のために全米で学校図書館に置くことに対する論争が巻き起こった児童書シリーズを映画化したホラー映画です。

本につづられた恐ろしい物語が現実になり、若者たちが恐怖に陥る姿が描かれます。

 

f:id:sabakinoume:20200311161817j:plain

あらすじ

 

ハロウィンの夜。町外れの幽霊屋敷に入った高校生たちが見つけた本には、数々の怖い話がつづられていた。翌日から本を見つけた仲間が一人ずつ姿を消し、さらに本には毎夜新たな物語が書き加えられていった。主人公は消息不明の高校生たちで、そこには彼らが最も怖いものに襲われる物語が書かれていた。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200311161918j:plain

シェイプ・オブ・ウォーター』などのギレルモ・デル・トロがストーリー原案・企画・製作を務めた、児童書シリーズを映画化したホラー映画です。

ジェーン・ドウの解剖』などのアンドレ・ウーヴレダルが監督を務めております。

 

f:id:sabakinoume:20200311162144j:plain

3月観戦予定でしたスポーツがすべて延期になってしまいました。

と、なると映画鑑賞が唯一の娯楽なのですが、このご時世なので、映画鑑賞も心から楽しめる気持ちになれないのが寂しいです。

 

ギレルモ・デル・トロの名前に魅かれ劇場へ足を運んできました。

 

f:id:sabakinoume:20180403133326j:plain

シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞最優秀作品賞をはじめ4部門受賞のギレルモ・デル・トロが若い頃に多大な影響を受けた、自身の原点とも言える同名児童書シリーズを映画化と聞き、とても興味を持ちました。

 

f:id:sabakinoume:20200311163620j:plain

物語は1968年、ペンシルベニア州の小さな小さな町が舞台。

作家志望のステラは友人のチャック、オギー、知り合ったばかりのラモンと共に町外れにある屋敷に忍び込む。

ステラは一冊の本を見つける。その本には数々の恐ろしい話がつづられており、本を持ち帰った次の日から、不吉なことが起こり始める・・・。

 

f:id:sabakinoume:20200311163514j:plain

f:id:sabakinoume:20200311163533j:plain

f:id:sabakinoume:20200311163552j:plain

持ち帰ったその本は、毎夜ひとりでに新たな物語が追加されていき、初めにいじめっ子のトニー、次にオギーが主人公になった物語がつづられていきます。
主人公になった人物は本に書かれた物語の通りになり、次々と行方不明に・・・。

 

f:id:sabakinoume:20200311163106j:plain

f:id:sabakinoume:20200311165031j:plain

f:id:sabakinoume:20200311165054j:plain

かなりグロテスクなキャラクターが登場するのですが、この造形がデル・トロ好みな感じがして良かったと思いました。

気味が悪いのですが、どことなく愛敬があるように思えるのは『シェイプ・オブ・ウォーター』のキャラと共通するものがあるように感じます。

 

f:id:sabakinoume:20200311165746j:plain

f:id:sabakinoume:20200311165807j:plain

「太った青白い女」というモンスター(?)がいいですね~。

この体型なら動きが鈍そうで余裕で逃げられる・・・と思っていたら、知らぬ間に近づいているという怖さは結構怖かったです。

ほかのモンスターも味があっていいのですが、「太った青白い女」が一番印象に残りました。

自分と体型似てるからかもしれません。(苦笑)

 

f:id:sabakinoume:20200311170346p:plain

映画はPG指定も受けておりません。

つまり、本年度アカデミー賞作品賞受賞の『パラサイト 半地下の家族』(PG12)、さらにデル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』(R15+指定作品)よりゆる~い指定。

残酷な描写も無く、家族揃って劇場へ行ける「お化け屋敷」的な作品です。

 

f:id:sabakinoume:20200311170934p:plain

どことなく『学校の怪談』を思い出させる展開があり、日本の怪談話にも共通するものがあったように思いました。

”怨念”のようなものが強く描かれているところは日本のホラー映画に似ているところがあるように感じました。

また、”青春ホラー映画”という点で、いじめられっ子たちが主人公&閉鎖的な田舎町が舞台というところは、スティーヴン・キング原作の『IT/イット~』にかなり似ているところがありました。

 

f:id:sabakinoume:20200311171648j:plain

ただ、そこが新鮮味に欠ける感があるのも事実。

『IT/イット~』より先に公開されていたら、もっと楽しめたかもしれません。

 

オーソドックスな作りのホラー映画で、グロさも控え目なので、タイトル通りの「怖い話」と思えるかどうかは好みが分かれるかもしれません。

自分は未見なので推測ですが、『ミッドサマー』の方が映画としては怖いかもしれません。

「怖い映画が観たい」という理由で足を運ぶのでしたら、『ミッドサマー』を選択する方がいいかもしれません。

 

原作は短編集らしいのですが、それを上手くつなぎ合わせていたところは成功していた思います。

ラストも取って付けたようなハッピーエンドになっていないのもポイント高いです。

 

1968年が舞台ということで、映画の中で「ベトナム戦争」、「ニクソン大統領誕生」という描写が随所に映し出されておりました。

これから、さらに泥沼化するアメリカの闇を暗示するかのような、この描写こそがアメリカにとって最大の”スケアリーストーリーズ”と言うメッセージだったのかもしれないと勝手に思ってしまいました。

 

「ヒロインに美人女優を起用しない」・・・と言うのはデル・トロの主義なのでしょうか?

 

★★★

 

 

『野性の呼び声』(2020)

f:id:sabakinoume:20200303193227j:plain

『野性の呼び声』

 THE CALL OF THE WILD 

 

2020年アメリカ映画。 上映時間:99分。

 

■監督

クリス・サンダース

■出演 

ハリソン・フォード

ダン・スティーヴンス

オマール・リー ほか

 

アメリカの文豪ジャック・ロンドン1903年に発表し、過去にも映画化されたことのある名作冒険小説を新たにハリソン・フォード主演で再映画化。

未開の地に向けて旅をする冒険家と相棒の犬の旅が描かれます。

監督は『リロ&スティッチ』、『ヒックとドラゴン』といったアニメーション映画出身のクリス・サンダース。

 

f:id:sabakinoume:20191111171408j:plain

あらすじ

 

カリフォルニア州に住むミラー判事(ブラッドリー・ウィットフォード)のもとで暮らしていた雑種犬のバックは、4歳のときにさらわれて売り飛ばされ、そり犬として働いていた。その後再び売られて厳しい環境で重労働を強いられていたところを、一人で旅をしていたソーントン(ハリソン・フォード)に助けられる。世話をされるうちに、ソーントンとの間に信頼と友情が芽生え、彼らは地図にない地を目指す冒険に出る。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200303194145j:plain

ゴールドラッシュにわく秘境アラスカで地図にない土地を目指し、ひとり旅する男ソーントンが、犬ぞりの先導犬としてアラスカにやってきた犬のバックとの友情を描いた冒険小説原作の映画です。

主演はスーパースターのハリソン・フォード

共演に『美女と野獣』などのダン・スティーヴンス、『最強のふたり』などのオマール・シー。

 

f:id:sabakinoume:20200303194621j:plain

大好きなハリソン・フォード主演とワンちゃんも大好きなので、魅かれるものがあり映画館へ足を運んできました。

ネコの映画は先月ので懲りていたのでワンちゃんで本当に良かったです。

 

f:id:sabakinoume:20200303194852j:plain

映画とは関係ない話から始めることになりますが、本作、パンフレットが販売(製造)されておりませんでした。

小規模での公開の映画や『アイリッシュマン』のように本来劇場公開用でない作品の特別上映などではありますが、本作のような大きな規模での公開作ではとても珍しいことで、正直驚きました。

もしかすると新型コロナウイルスの影響かもしれません。(ただ、同日公開のほかの作品は販売されておりました)

 

ただ、過去のハリソン・フォード主演作で『サブリナ』も同じようにパンフレットが販売されていないことがありました。

ハリソン・フォード主演のリメイク作品はパンフレット販売はない・・・ということなのでしょうか?(単なる偶然だと思いますが)

映画は内容に関係なくパンフレット購入し、インタビュー記事やコラムを読むのを楽しみにしているので、ちょっと残念でした。

 

f:id:sabakinoume:20200303195710j:plain

エンドクレジットで原作があると知り、アメリカの児童文学なのかと思いました。

小さなお子さんも楽しめる(悪く言えば子供向けに近い)冒険アドベンチャー映画と言えると思います。

 

f:id:sabakinoume:20200303200124j:plain

主人公はハリソン・フォードではなく、名犬(迷犬?)バック。

セントバーナードなのかな?

大型犬ですね。

彼(?)は実際のワンちゃんを一切使わず、すべてCG。

 

f:id:sabakinoume:20200303200534j:plain

全編CGの動物映画ですと、昨年の実写版『ライオン・キング』がありますが、予算の問題か技術的にかなり劣っております。

それ+アニメーション監督の作品なので、バックがあまりにも人間のような表情や動きを見せるところに少し違和感を感じてしまいました。

我が家でもワンちゃん飼ってますが、さすがにここまで表情豊かではないですね。

・・・ただ、厳しい撮影環境に実際のワンちゃん使われるよりは動物愛護的には良かったと言えるかもしれません。

 

f:id:sabakinoume:20200303201030j:plain

最強のふたり』のオマール・シーが、とても味のある演技を披露しておりました。

犬ぞりで郵便を配達する配達員を演じていたのですが、そりのリーダーになるバックとの相性抜群ですばらしいコンビネーションを見せておりました。

最強のふたり』同様、コンビものが上手ですね。

 

f:id:sabakinoume:20200303201631j:plain

郵便配達から、強欲な男のもとで働くことになるバック。

この嫌~な男を演じたダン・スティーヴンスもいかにも悪役顔全開で演じておりました。

この分かりやすさが実にいいです。

 

f:id:sabakinoume:20200303202028j:plain

・・・で、ようやくハリソン・フォードと一緒に行動するようになったバック。

ここからが本番だと思っていたら、バックをこき使うことをしないので、過酷な生活をしていたバックに安息が訪れてしまうため、全体的なトーンが下がってしまい、アドベンチャーとしては少し物足りないものになってしまったのは悔やまれます。

 

f:id:sabakinoume:20200303202624j:plain

冒険アドベンチャー映画として観ると控え目な出来のように感じました。

(少なくともハリソン・フォード主演の代表作であるシリーズと比較したら)

ですが、スピルバーグ組のヤヌス・カミンスキーの撮影や音楽など、映画の技術的な部分は良かったです。

 

裕福な家庭で飼われ、何ひとつ不自由なく育った犬が大自然で本来いるべき場所を見つけるというストーリーは本当にシンプルではありますが、万人向けする感動があるものだと思いました。

また、カッコいいヒーローではない、ごく普通の男を演じたハリソン・フォードの渋すぎる演技も良かったです。

・・・とは言え、いよいよ来月から撮影に入る『インディ5』、やはりファンとしては期待しないワケにはいきません。

楽しみです。

 

★★★

 

 

『チャーリーズ・エンジェル』(2019)

f:id:sabakinoume:20200302194651j:plain

チャーリーズ・エンジェル

 CHARLIE'S ANGELS 

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:118分。

 

■監督

エリザベス・バンクス

■出演

クリステン・スチュワート

ナオミ・スコット

エラ・バリンズカ ほか

 

1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年には映画版も大ヒットを記録した『チャーリーズ・エンジェル』をスタッフ&キャストを一新して再映画化した作品です。

国際的な探偵エージェンシーに所属する女性たちの活躍が描かれます。

 

f:id:sabakinoume:20200302195220j:plain

あらすじ

 

チャーリーズ・エンジェルは、国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特別な訓練を受け、世界各地で平和を守る任務を遂行する女性エージェントの組織。あるとき、自分が開発した新エネルギー源カリストの軍事利用を知った天才プログラマーのエレーナ(ナオミ・スコット)は、チャーリーズ・エンジェルに調査を依頼する。組織の司令塔ボスレー(エリザベス・バンクス)は、変装と潜入の達人サビーナ(クリステン・スチュワート)、武器の扱いが得意な元MI6のジェーン(エラ・バリンスカ)と共にエレーナのもとに向かう。

シネマトゥデイより)

 

f:id:sabakinoume:20200302195329j:plain

キャメロン・ディアスドリュー・バリモアら人気スターが主演し世界的に大ヒットした『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのリブート版です。

『トワイライト』シリーズなどで人気のクリステン・スチュワート、『アラジン』のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコットらが新たなエンジェルを演じます。

監督は本作で司令塔・ボスレー役で出演もしている女優のエリザベス・バンクス

 

f:id:sabakinoume:20200302195741j:plain

年齢がバレてしまいますが、1976年(日本では1年遅れの1977年)から放送されていた『地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル』にどっぷりハマっていた世代です。

生まれて初めて観た海外ドラマだと記憶しております。

オープニングのシルエットの映像がカッコいいんですよね。

f:id:sabakinoume:20200302200555j:plain

こんな感じ。

・・・って、間違えた。

f:id:sabakinoume:20200302200645j:plain

今度こそ。

・・・って、これも違う!(たいがいにせい!わざとらしい)

f:id:sabakinoume:20200302200832j:plain

今度こそ正解。

チャーリー(日本語吹き替え版は中村正氏)のナレーションがいいんですよね。

流れるテーマ曲もすばらしい!

f:id:sabakinoume:20200302201050j:plain

2000年版でも、これをモチーフにしたオープニング映像が用意され、懐かしさを感じ嬉しくなったのですが、今回のリブート版には残念ながら用意されておらず。

 

f:id:sabakinoume:20200302201202j:plain

脱線いたしましたが、気を取り直して(?)映画のレビューを。

そんなオリジナルの『チャーリーズ・エンジェル』の大ファンとして期待度マックスで観にいったのですが、オープニングのシルエット映像やテーマ曲が無いことだけでなく、いろいろと違和感が・・・。

 

f:id:sabakinoume:20181208110856j:plain

オリジナルのテレビシリーズはエンジェルはロサンゼルスにあるチャーリー・タウンゼント探偵事務所に所属する女性探偵で基本3名。謎の人物・チャーリー・タウンゼントの支持・指令によって行動します。

彼女らをバックアップするのは、唯一チャーリーの存在を知っているボスレーという中年男性のみという設定。

 

f:id:sabakinoume:20200302202430p:plain

しかし本作では探偵事務所では無くチェーン店のような会社になり全世界に展開。

男女問わずのボスレーもいっぱい。

3人が基本のエンジェルもいっぱい。

 

「・・・こ、これ、オレの知っている『エンジェル』じゃない」という違和感で『チャーリーズ・エンジェル』を観ているという気持ちには最後までなれませんでした。

いつまでも40年以上前のスタイルかよ?と思われるかもしれませんが、このスタイルは何年経っても貫いてもらいたかった。

新しい女性アクションものを作りたいのでしたら『チャーリーズ・エンジェル』のブランド必要ないと思います。

2000年版にはあったオリジナルへの愛がまったく感じられない作品になっておりました。

 

f:id:sabakinoume:20200302203115j:plain

2人のエンジェルで活動開始。

その2人に協力するかたちでナオミ・スコット演じるエレーナを含め3人。

数字のうえでは合っているのですが、なんか違う感がどうしても拭いきれない。

 

f:id:sabakinoume:20200302203555j:plain

クリステン・スチュワートは本当に綺麗でした。

スマートなアクションも披露。

f:id:sabakinoume:20181024104739j:plain

ナオミ・スコットもステキでした。

あともう1人の方はちょっと・・・でした。

 

ですが、この3人の個性があまりにも薄く歴代エンジェルの中でも一番魅力の薄いヒロインになってしまったように思いました。

 

f:id:sabakinoume:20200302203903j:plain

ストーリーもアクションシーンもグダグダで「なんだかなぁ~」と言わざるを得ないもので、盛り上がりに欠けます。

エンジェルはセクシーさでマヌケなスケベ男性を惑わすのがおバカでお約束の展開なのですが、3人とも色気不足でこの展開にいかないのも寂しかったです。

ただ、ファッションは男性から観てもステキでした。

 

f:id:sabakinoume:20200302204253j:plain

女性監督の作品なので、「女性から見たカッコいい女性の姿」として描かれているように感じました。

セクシーさやコスプレよりスマートでタフなエンジェルたち。

#MeToo時代にふさわしいエンジェルのスタイルとストーリーなのかもしれません。

・・・でも、それって、やっぱり『チャーリーズ・エンジェル』では無いな~。

 

f:id:sabakinoume:20200302205710j:plain

やはりエンジェルの活躍はご近所だけで、世界を駆け回るスケールは必要ないように思いました。

同じテレビシリーズから映画化された『ミッション:インポッシブル』を意識したような内容ですが、いろんな意味ですべてにおいて負けております。

 

冒頭のパトリック・スチュワート演じる引退するボスレーとテレビシリーズやキャメロン・ディアスなどの歴代エンジェルとの合成写真の出来の酷さ。

これがオリジナルのファンの気持ちを逆撫でするかたちになり、ラストに全テレビシリーズに出演したジャクリーン・スミスのカメオ出演も「・・・」な印象しか残らないものになってしまいました。

 

過去の『チャーリーズ・エンジェル』が大好きな人は観ない方がいいかもしれません。

逆に過去のシリーズを知らない人は楽しめるかもしれない作品です。

ただ、ストーリーだけはなんとかならなかったのか?

完全にシナリオ、破綻しております。

・・・で、映画とは関係ないことを書きますが、私の隣の席に座った外国人客(♂)。

映画がつまらないので退屈する気持ちは分かりますが、なんと上映開始30分くらいからスマホをいじくりだす始末。

すぐやめるかと思っていたら20分くらいいじくり続け、さすがに頭に来て注意しましたが、こういうどうしようもないマナーの悪いヤツがいると映画館に足を運ぶことに抵抗を感じてしまいますね。

寒いギャグと愚痴ばかりの記事になってしまいました。

 

★★