sabakinoumeの日記

Yahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いいたします。

『ジョジョ・ラビット』

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ジョジョ・ラビット』

 JOJO RABBIT 

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:109分。

 

■監督

タイカ・ワイティティ

■出演

ローマン・グリフィン・デイヴィス

トーマシン・マッケンジー

タイカ・ワイティティ ほか

 

第二次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞したヒューマンドラマです。

ヒトラーを空想上の友人に持つ少年の日常をコミカルに描きながら、戦争の恐ろしさを映し出していきます。

アベンジャーズ』などのスカーレット・ヨハンソンや『スリー・ビルボード』などのサム・ロックウェルらが出演。

 

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あらすじ

 

第二次世界大戦下のドイツ。10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人であるアドルフ・ヒトラータイカ・ワイティティ)に助けられながら一人前の兵士を目指していた。だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。

シネマトゥデイより)

 

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マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ監督がメガホンを取った第二次世界大戦下のドイツを舞台に描く人間ドラマです。

ワイティティ監督がヒトラーを演じております。

第77回ゴールデングローブ賞、作品賞(コメディ/ミュージカル)、主演男優賞(コメディ/ミュージカル、ローマン・グリフィン・デイヴィス)にノミネート。(受賞はなし)

第92回アカデミー賞において作品賞、助演女優賞スカーレット・ヨハンソン)ほか計6部門ノミネート。

 

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スリー・ビルボード』、『シェイプ・オブ・ウォーター』など傑作を多く製作しているFOXサーチライト・ピクチャーズの作品であることとアカデミー賞作品賞ノミネートが気になって鑑賞してきました。

 

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始めにお断りしておきますが、私は映画ファンに高く支持され愛されている1998年製作の『ライフ・イズ・ビューティフル』という作品が嫌いです。

ホロコーストという20世紀最大の悲劇をおとぎ話と描いたこの作品がどうしても好きになれませんでした。

・・・そして、同じような路線の本作。

 

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冒頭のシーンでザ・ビートルズの曲が流れたところから違和感を感じました。

当然、第二次世界大戦中にザ・ビートルズは誕生しておりません。

 

シンドラーのリスト』でも思ったことなのですが、登場するドイツ人は「ハイル・ヒットラー!」以外のドイツ語を一切話しません。

全編英語のドイツを舞台にした映画・・・というのが二つ目に感じた違和感でした。

 

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10歳のジョジョくんはヒトラーを崇拝し、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるべく奮闘中、でも訓練では失敗続き。

そんな彼を励ますのが、彼の空想上の友人のアドルフ(ヒトラー)。

 

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もちろん実在し、ジョジョを元気にしてくれるママ(スカーレット・ヨハンソン)も大好き。

父親は戦地へ。姉は他界し、今一緒に住んでいる家族はママだけ。

ママもジョジョを励まし、10歳になっても靴ひもを結べないジョジョの靴ひもを優しく結んであげます。(このエピソードは感動的)

 

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そのママを演じたスカーレット・ヨハンソンが名演。

アカデミー賞助演女優賞ノミネートも納得です。

ぜひ受賞してもらいたいと思ったのですが、今回主演女優賞(『マリッジ・ストーリー』)にも候補になっているので、主演と助演、両方でノミネートされると票が分かれるという過去のジンクスからすると、ちょっと厳しいかも・・・。

でも仮に受賞を逃しても、この好演は心に残るものだと思います。

アベンジャーズ』の彼女しか知らない人には、ぜひ観てもらいたいですね。

 

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ある日、家の中に隠れた部屋があるのに気づいたジョジョは中に入ると、そこにはユダヤ人の少女が。

ママがこっそりと匿っていたのであった。

ユダヤ人は悪魔と洗脳されていたジョジョは彼女を見てショックを受ける。

 

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通報したら間違いなく彼女は殺されてしまう。

仕方なく、そのユダヤ人少女のことを匿うことにしたジョジョ

心の友人のアドルフは「ぶち殺せ」とわめくばかり・・・。

 

少女の話を聞いていると、少しづつジョジョの心にも変化が生じます。

ユダヤ人少女とナチスに憧れる少年との奇妙な交流が始まります。

 

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自分が信じていたものが本当に正しかったのか?

10歳の少年の目を通して、戦争の愚かさやバカバカしさを痛烈に皮肉ったストーリーの映画です。

少年の瞳はいつも純粋です。

だからこそ、その事実を知ったときのショックは計り知れないものでなければならないのですが、映画が軽いタッチのコメディなので、伝わるインパクトが弱く感じられました。

 

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Yahoo!映画レビューで面白いレビューを書かれた方がいらっしゃいました。

この映画の製作者たちは、この戦争の勝者であるんですよね。

監督のタイカ・ワイティティニュージーランド人。

主役のジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイヴィスくんはイギリス人。

そして製作国はアメリカ合衆国

凄い着眼点だと思いました。

 

戦争勝者側の人間が敗者をコケにする。

負けた側にはできないことですね。

たしかにヒトラーはどうしようもない人間のクズですが、実在の人物をここまでバカにした描き方をしたことは戦争勝者の傲慢のように観えて仕方なかったです。

これが三つ目に感じた違和感でした。

 

「人生は悲劇ではなく”喜劇”だ」。

映画『ジョーカー』に出てくるセリフですが、戦争も同じなのかもしれません。

愚かなナチズムはどんなコメディよりバカバカしい喜劇なのかもしれませんが、ホロコーストユダヤ人虐殺という悲劇は笑いごとでは済まないと思います。

製作者の意図は分かるのですが、ナチスを扱ったものをコメディとして描くことに自分はどうしても理解と納得ができなかった。

これが四つ目の、そしてこの映画に感じた最大の違和感でした。

 

スカーレット・ヨハンソンサム・ロックウェルの演技はすばらしかったです。

10歳の男の子が少し大人に成長する物語として観ればいいのかな?

 

★★★

 

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

 

2019年日本映画。 上映時間:168分。

 

■監督

片渕須直

■声の出演

のん

細谷佳正

岩井七世 ほか

 

こうの史代氏の原作をアニメ化しヒットを記録した『この世界の片隅に』に新たなシーンを追加したロング・ヴァージョン。

およそ30分の新たな場面を追加され、主人公・すずたちの心の奥深くに潜むさまざまな思いが映し出されていきます。

 

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あらすじ

 

1944年、すずは結婚して広島県の呉に行き、夫の周作やその両親たちと新しい生活を始める。次第に戦況は悪化し生活にも影響が出始めるが、彼女は日々知恵を絞って生きようとする。ある日、道に迷ったすずは遊郭でリンという女性と出会い、嫁いで来て初めて知り合った同年代の彼女と打ち解ける。そして1945年3月以降、呉はたびたび空襲を受けるようになる。

シネマトゥデイより)

 

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片渕須直監督がこうの史代氏の同名漫画をアニメーション映画化し、2016年・第90回キネマ旬報においてアニメーション映画としては『となりのトトロ』以来の日本映画ベストワンに輝いた『この世界の片隅に』のロング・ヴァージョンです。

声の出演もヒロイン・すずを演じたのんさんのほか、細谷佳正さん、稲葉菜月さん、尾身美詞さん、小野大輔さんらが続投。

 

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「日本のアニメは”萌え”が欠かせない」と思っている(?)私ですが、さすがに脳天叩きのめされた大傑作の『この世界の片隅に』に新たなシーンが加えられたヴァージョンの製作を知ったとき「早く観たい!」と思っておりました。

予定より1年遅れての公開になりましたが、待った甲斐がありました。

 

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「ディレクターズカット版」、「完全版」などのロング・ヴァージョン(『ブレードランナー』は逆に短くなっておりますが)が多く存在しますが、必ずしも長くなればいいというものではありません。

『ニューシネマ・パラダイス 完全版』などまったくいらないシーン1時間追加されグダグダになりシラケた例もあります。

期待もありましたが、不安も無くはなかった今回のロング・ヴァージョンですが、これは間違いなく成功例に入ると思いました。

 

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日本が戦争のただ中にあった昭和19年広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれ、新たな生活を始める・・・と基本オリジナル版と物語は変わっておりませんが、白木リンとのエピソードやすずの女性としての苦悩や葛藤がより深く描かれ、女性映画として、より重みのあるものに仕上がっていたと思いました。

 

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またオリジナル版では登場しなかった新たなキャラクター、テルが登場しております。

しかも演じているのは超・売れっ子声優の花澤香菜さん。

さすがの演技力を披露しております。

 

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シーンとしては短いのですが、すずとテルとの会話がほのぼのとした温かみを持ち、よりすずという女性の優しさが描かれた名シーンになっていたと思いました。

 

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オリジナル版を観たとき思い、その気持ちが今回より強くなった「日本で戦争が起こった」という悲しい事実。

幼い命が奪われ、一瞬にしてすべてが消え去る恐怖。

 

過去の辛い記憶は消してしまいたいものですが、これは絶対後世へ伝えなくてはならないものだと痛感しました。

このような悲劇が二度と起きないために・・・。

 

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物がある時代に生きる我々がすずの住む”物のない世界”を理解するのは難しいことのように思えますが、演出の旨さでこの何もない世界でも前を向いて生きていることのすばらしさが伝わってきます。

今日という日を生きられることを当たり前と思わず喜びに変えるパワーを与えるこの映画の凄さはアニメーションだからできたものだと言えるかもしれません。

 

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(すずを演じたのんさんと片渕監督)

ご存知の方も多いと思いますが、オリジナル版『この世界の片隅に』はクラウドファンディングで資金を集められて製作されました。

多くの方が「この作品を映像化してもらいたい」という気持ちで製作された作品です。

もし資金が集まらなかったらお蔵入りしていたかもしれなかった完成したことが

”奇跡”の映画と言えるかもしれません。

 

また素人声優起用に大反対の自分にも心から感動を与えてくれたのんさんの名演も、まさに”奇跡”と言えると思います。

 

多くの奇跡が集まって出来上がったこの作品と出会えたことに喜びを覚え、そして新たに生まれ変わった本作を観て、片渕監督とのんさんの才能と努力に深く感動をいたしました。

心からお礼を言いたい気持ちでいっぱいです!

 

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オリジナル版大ヒットで割愛されてしまった白木リンとのエピソードが増えたことによって「さらにいくつもの」とタイトルについた意味が分かった気がいたしました。

 

遊郭の女性というアニメーション映画で描くのは不向きなリンというキャラクターとのエピソードが増えたことで天然ドジっ子だったすずが女性としての姿を垣間見せるものとなったように思いました。

 

お花見のシーンですずの唇に紅を塗ってもらう場面はすずは少女ではなく女性だと強く訴えるもののような気がいたしました。

 

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この世界の片隅に、ウチを見つけてくれてありがとう」。

すずの名セリフですが、リンとのエピソードでより女性らしさが描かれた本作ではオリジナル版とは少し違う意味合いを持つもののように聴こえました。

 

オリジナル版の純情路線一直線のすずが好きだった人にはショックの多い「大人向けヴァージョン」の本作ですが、オリジナル版とは違う魅力を持った作品であることは間違いありません。

好みはありますが、興味を持たれた方はぜひご覧になられてみるのもいいかと思います。

 

どんな人でも、必ず住む世界がある。

それが世界の片隅でも・・・。

前を向いていれば、希望は見つけられる。

そんなことを教えてくれる作品でした。

 

★★★★★

 

『パラサイト 半地下の家族』

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『パラサイト 半地下の家族』

 PARASITE

 

2019年韓国映画。 上映時間:132分。

 

■監督

ポン・ジュノ

■出演

ソン・ガンホ

チョ・ヨジョン

チェ・ウシク ほか 

 

母なる証明』などのポン・ジュノ監督が 2019年・第72回カンヌ国際映画祭韓国映画初となるパルムドールを受賞した人間ドラマです。

貧しい家族が裕福な家族と出会い、そこから始まる物語を描いていきます。

 

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あらすじ

 

 半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。

シネマトゥデイより) 

 

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第72回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。

第77回ゴールデングローブ賞、最優秀外国語映画賞受賞。

第92回アカデミー賞作品賞ほか計6部門ノミネートと各映画賞を席巻している『グエムル -漢江の怪物-』などのポン・ジュノ監督作品です。

全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた家族にある日、がIT企業のCEOの豪邸の家庭教師の話しが舞い込む。

そこから始まる想像を超える悲喜劇が描かれていきます。

 

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カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品は映画ファンとしてとても気になり、先日発表されたアカデミー賞でも韓国映画初の作品賞にノミネートされるという偉業を達成し、「これはぜひとも」という気持ちで映画館に足を運びました。

 

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監督から「絶対ネタバレはやめてくれ」とパンフレットに書かれていたので、できる限りネタをばらさないレビュー記事を書きたいと思っております。

 

まず最初にこの映画を一言で表すとすると、“貧富の格差”を描いた作品であるということです。

 

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半地下の家に住む全員失業中のキム一家の生活が悲しいくらい哀れで、上に住む一家の
WiFiの電波を拝借している始末。

ただ、貧しいと言いながら家族全員スマホは持っているというのは面白いな~などと思いながら観ておりました。

 

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そのキム一家の長男・ギウが友人の紹介から高台の豪邸に住んでいるIT社長のパク一家の家庭教師の仕事を紹介してもらう。

面接で奥様と娘さんに気に入られ家庭教師の仕事を得るギウ。

 

キム一家の半地下の家とお金持ち度全開のパク一家の高台の豪邸。
この違いにギウと観客は衝撃を受けてしまいます。

 

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ポン・ジュノ監督がデザインにこだわったパク家のセットがすばらしく、広い空間を見事映し出しております。

 

人間とは不思議な生き物で、自分に無いもの、自分より優れているものに対し恨みは無いのですが、妬み(嫉妬)が生まれてしまいます。

半地下に住む貧乏人から見た高台の家への妬み。

ここは黒澤明監督の『天国と地獄』と共通するものがあると思います。

 

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パク家の正式な家庭教師になったギウはある企みを思いつき、妹のギジョンを別の家庭教師として紹介する。

こうしてパク家にパラサイト(寄生)していくキム一家。

 

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この映画の面白さ、凄さを表現するのは、とても難しいのですが、言えるとしたら「完ぺきなまでに格差というものを映像化した」ところは称賛に価すると思います。

 

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勝ち組と負け組。

裕福な家庭と貧しい家庭。

言葉や文化関係なく伝わるメッセージをポン・ジュノ監督はブラックユーモアを織り交ぜながら描いております。

 

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物語は思わぬ展開に進み、クライマックスに進むにつれてスクリーンから目が離せないものになりました。

貧困層の悲しさを描いた作品でありながら、エンターテインメントとしての面白さがある作品です。

 

日本人の自分から観て「面白い」と思ったのが、”半地下”と”豪雨での洪水”と『天気の子』と同じ描写が登場したところ。

 

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コメディであり、ホラーであり、そして家族の物語でもある。

笑いと恐怖の不思議な魅力にあふれた作品でカンヌ国際映画祭パルムドール受賞も納得の作品でした。

 

『ジョーカー』でも描かれた貧困から生まれてしまう惨劇。

本作でもこのテーマは鋭く映し出されています。

人間の住む世界に生じる上下格差という問題。

残酷なまでに悲しい貧困をビジュアルだけでなく「匂い」として描いた間違いなく大傑作です。

オスカー受賞も期待したいですね。

 

★★★★★

 

『フォードVSフェラーリ』

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『フォードVSフェラーリ

 FORD V FERRARI

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:153分。

 

■監督

ジェームズ・マンゴールド

■出演

マット・デイモン

クリスチャン・ベイル

ジョン・バーンサル ほか

 

1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いた伝記ドラマです。

意地とプライドを懸けた闘いが描かれていきます。

主演は『オデッセイ』などのマット・デイモンと『バイス』などのクリスチャン・ベイル

 

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あらすじ

 

 カーレース界でフェラーリが圧倒的な力を持っていた1966年、エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)はフォード・モーター社からル・マンでの勝利を命じられる。敵を圧倒する新車開発に励む彼は、型破りなイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。時間も資金も限られた中、二人はフェラーリに勝利するため力を合わせて試練を乗り越えていく。

シネマトゥデイより)

 

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フォード・モーター社からル・マンでの勝利を命じられた男たちの姿を描いた1966年のル・マン24時間レースをめぐる実話を映画化した作品です。

監督は『LOGAN/ローガン』などのジェームズ・マンゴールド

 

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正直、モータースポーツに疎く、ル・マンもまったく知らない自分でしたが、2019年の最高傑作の1本と評価も高く、先日発表された第77回ゴールデングローブ賞ドラマ部門でクリスチャン・ベイルが最優秀主演男優賞にノミネート。第92回アカデミー賞でも作品賞ほか全4部門ノミネートと聞き、「ぜひ観てみたい」と思い映画館に足を運びました。

自動車メーカー、フォード社、フェラーリ社は知っております。

 

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クサイ言い方をすると、男の油にまみれた友情とプライドを描いた物語だと思いました。

マット・デイモン演じる元レーサーのカーデザイナーのシェルビーとクリスチャン・ベイル演じる破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズ。

二人の描かれ方がとてもいいです。

 

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物語の発端はフェラーリにコケにされたフォード社がフェラーリの独壇場だったル・マン24時間レースに無謀にも参加するというものなのですが、そういった企業の争いや思惑とは別の、デイモンとベイルの男の体臭フルスロットルのドラマが熱く感じられました。

 

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始めは対立しあう二人。

おもいっきり殴り合って、そのあとマイルズの奥さんが差し入れるコーラで乾杯する二人。

こうした描写が週刊少年ジャンプっぽさがあって、「なんか、いいな~」と思わせてくれるものがありました。

 

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また、夫婦、父と息子の物語という普遍的なテーマも盛り込まれ、単なるレースを扱った映画にとどまらず、家族を描いた作品としても楽しめるものになっていたと思いました。

奥さん役の女優さんと息子さん役の子役、とてもいい味を出しておりました。

 

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自分がとても気に入っているシーンですが、フォード社現社長のヘンリー・フォード2世を助手席に乗せ、デイモンがサーキットを突っ走る場面があります。

レーサーの運転と極限の速さを体感した社長が涙するのですが、これは怖さからではなく、「この車を父に見せたかった」という気持ちから出た言葉でした。

名門フォード社を受け継いだ2世。

自分たちの生み出したマシンはここまで凄いものだと尊敬するフォード社を誕生させた父親へ伝えたかった気持ち。

正直、いけ好かないヤツなのですが、このときの純粋な気持ちには感動的なものがありました。

 

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天才と資本主義の対決というテーマも持ち合わせている映画です。

どんなに優れた才能があっても資本の前では本来は無力です。

しかし、巨大な企業の言いなりにならない天才が持つプライドと能力。

これはしびれるものがありました。

 

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しかし、いざレースが始まると、その”資本”が邪魔になるという皮肉を描いているところも面白いと思いました。

『フォードVSフェラーリ』というタイトルですが、レース場での本当の敵はフェラーリではなくフォード内部だったということですね。

 

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極力CGを使わず描いたレースシーンの迫力はすばらしく、できるだけ大画面で観てもらいたいです。

 

アメリカ映画なので、フォードを美化して描くものだとばかり思っていたら、むしろ逆で観終わって「やっぱりフェラーリに美学を感じる」と思わせる作りになっているところが現代的な描き方で良かったですね。

 

不可能に挑んだ男の姿。

本当にカッコよかったです。

モータースポーツやレース、自動車に詳しくなくても楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

体重を減らし伝説のレーサーを演じたクリスチャン・ベイルの演技は凄かったの一言です。

ちなみに、そのベイルの現在の愛車はバットモービルではなく、トヨタの自動車だそうです。

 

★★★★

 

 

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

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『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』

 LONG SHOT

 

2019年アメリカ映画。 上映時間:125分。

 

■監督

ジョナサン・レビン

■出演

シャーリーズ・セロン

セス・ローゲン

オシェア・ジャクソン・Jr. ほか

 

才色兼備の国務長官とうだつのあがらないジャーナリストとの恋愛をシニカルに描いたラブ・コメディです。

『マッドマックス/怒りのデスロード』のシャーリーズ・セロンが次期大統領候補の国務長官を演じております。

 

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あらすじ

 

アメリカの国務長官として世界中を駆け回るシャーロット(シャーリーズ・セロン)は、大統領選への出馬に向けて、選挙のスピーチ原稿をジャーナリストのフレッド(セス・ローゲン)に依頼する。フレッドは、常にその動向が注目されるシャーロットと行動するうちに、自分とは不釣り合いと知りながら彼女のことを好きになるが、その先には幾多の難関があった。

シネマトゥデイより)

 

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才能あふれる国務長官とさえないジャーナリストが織り成す格差恋愛コメディ映画です。

『モンスター』でアカデミー賞最優秀主演女優賞受賞のシャーリーズ・セロンが主演を務め、スモーキング・ハイ』などのセス・ローゲン、『ターザン:REBORN』などのアレキサンダー・スカルスガルドらが共演。

監督は『50 / 50 フィフティ・フィフティ』などのジョナサン・レヴィン

 

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3週間映画館に足を運んでいないと寂しい気持ちになりますね。

2020年期待度の高い作品が公開になったので、ようやく映画館に行く機会ができました。

その映画はこの日鑑賞3本目だったので、新年一発目の映画は大好きなシャーリーズ・セロン主演作です。

 

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才能があり、次期大統領選に立候補する国務長官の美女と失業中のうだつのあがらないジャーナリスト。

幼なじみの二人はとあるパーティで再会し意気投合。

 

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”LONG SHOT” とは「大胆な企て」、「勝ち目のない大穴」という意味があるそうです。

これはアメリカ初の女性大統領を目指すシャーリーズ・セロン演じるシャーロットの政治戦略を言っているのか?それとも高嶺の花を狙うセス・ローゲン演じるジャーナリストの恋心を言っているのか?

おそらく両方の意味があるのではないかと思いました。

女性が大統領になる壁の高さや、住む世界が違いすぎる人間と恋仲になれるのか?

政治と恋愛、この二つが物語のメインになります。

 

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格差のあり過ぎる恋愛&美女と野獣の物語と言えるのですが、とにかくシャーリーズ・セロンが美しいです。

 

格差のある恋愛を描いた映画では『午前0時、キスしに来てよ』と共通するものがありますが、恋に少し臆病だった橋本環奈ちゃんに比べ、幼なじみということもあり、セス・ローゲン演じるジャーナリストはガンガン攻めまくります。

 

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ですが、良かったと言えるのはシャーリーズ・セロンの美貌くらい。

それ以外は面白味も意外性もない下ネタ全開の下品な映画という印象しか残らないものでした。

 

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ハミングバード・プロジェクト~』で気になった俳優のアレキサンダー・スカルスガルドもカッコ良かったです。

この二人の恋愛を描いた方がよっぽどマシになったのではないかと思うほど、セス・ローゲン演じるジャーナリストに魅力が無いんですよね。

 

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容姿がよろしくない男が高嶺の花を射止めるという物語に説得力を持たせるには、その男の内面のすばらしさを描く必要があると思うのですが、このフレッドはプライドだけは高いのですが、卓越したジャーナリズムの持ち主でもなく、彼の書いた選挙用のスピーチ原稿も人の心に響くようなものと言えるようなものではありませんでした。

特別才能があるワケでもなく、ブサ面でなんの取り柄もない男にしか観えませんでした。

 

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セリフで笑わせるタイプの映画なので、英語が分からないと、ちょっと辛いものがありました。

それといかにもアメリカ的な下品なジョーク連発で笑う・・・と言うより気分が悪くなるものが多かったです。

特に下ネタの多さとドラッグを扱った描写は本当に不快に感じました。

 

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それに加え、好みの問題もありますが、セス・ローゲンの汚さには「早く画面から消えて」と願うほどでした。

しかし、残念ながらその願いは届かず、それどころか終盤、とんでもない描写があり「オェ~!」となってしまいました。

 

ペンタゴン・ペーパーズ~』の脚本家がシナリオを書いているので政治風刺作品として観れば、それなりに楽しめるのかもしれませんが、ラブ・コメディ映画としてはオススメできません。

 

私はトランプ大統領支持派ではありませんが、いい加減、今のアメリカ映画のトランプ批判に飽きてきました。

とは言え、シャーリーズ・セロンが大統領になったら、トランプ大統領より断然見栄えも良くステキに思えますね。

やはり人は外見が重要・・・と言うことなのでしょうか?

 

★★

 

WRESTLE-1 「WONDER CARNIVAL」

2019年12月31日(火)、WRESTLE-1 「WONDER CARNIVAL」(エディオンアリーナ大阪・第1競技場)を観戦してきました。

 

プロレス観戦の記事です。

 

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大阪・難波にあるエディオンアリーナ大阪

以前は大阪府立体育会館という名称でした。

プロレスなどの格闘技のほか、大相撲春場所Bリーグの試合などに使用されております。

こちらに来るのは初めてです。

 

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プロレス観戦、本当に久々です。

関西へ引っ越してからは初めてなので、5~6年ぶりくらい。

今回観戦する団体はWRESTLE-1(レッスルワン。以下W-1)。

そのほか、全日本プロレス、ZERO1、プロレスリングノア、ドラゴンゲートなど多数の団体に所属する選手が集まる、まさにCARNIVALな大会・・・なのですが、私、新日本プロレス以外あまり知らないので分からない選手ばかりです。

2階席からの写真撮影なので、出来も悪いです。悪しからず。

 

全11試合行われましたが、全試合詳しく紹介するのはスペースなどの問題で不可能なので、さらっと紹介が多いです。こちらも悪しからず。(選手名は敬称略)

 

■第一試合 いざ、大阪!冬の陣!! 6人タッグマッチ30分1本勝負

一&藤村加偉&仁木琢郎 VS 守屋博昭&大門寺崇&伊香保京介

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大門寺の逆エビ固めが仁木に決まります。

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これがフィニッシュとなり、10分16秒、守屋、大門寺、伊香保組の勝利!

 

■第二試合 Mission:機械を破壊せよ! 6人タッグマッチ30分1本勝負

河野真幸&アレハンドロ&タナカ岩石 VS ストロングマシーンJ&F&G

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岩石の腕ひしぎ十字固めが決まりますが、そこはタッグマッチ、すぐに仲間がフォローに入ります。

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11分11秒、魔神風車固めが決まり、ストロングマシーン軍の勝利!

 

■第三試合 Jungle Montage~力の限り~ タッグマッチ30分1本勝負

土肥孝司&本田竜輝 VS 吉田隆司&ビッグR清水

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吉田のサイバーボムが炸裂!

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そのままエビ固めで決まり、9分36秒、吉田&ビッグR清水組の勝利!

まだやり足りなさそうな表情の吉田。

 

■第四試合 Drawing the future タッグマッチ30分1本勝負

頓所隼&ペガソ・イルミナル VS Kzy、堀口元気

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ド派手な衣装とダンスで登場のKzy&堀口元気組。

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紙テープの中、コールを受けるペガソ・イルミナル。

・・・レイン〇ーカーのポーズじゃないですよね?

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堀口十八番のゴムパッチン攻撃。(黄色いのがゴムです)

会場に響き渡ったパチン!という音が痛そうでした。

ただ相手ではなく堀口自身が一番痛そうだったので、完全に自爆技。

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更に片逆エビ固めで攻めます。

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ペガソ・イルミナルのミサイルキックが炸裂!

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更に必殺技ファイヤーバードスプラッシュが決まります。

ほかはブレてないのですが、飛んでいる選手だけブレちゃってます。

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11分43秒、このまま頓所、ペガソ・イルミナル組の勝利!

試合も面白かったのですが、裁いたレフェリー、和田京平さん(中央・65歳)まだまだ現役・お元気そうで昭和プロレスを知る人間としてとても嬉しく思いました。

 

■第五試合 師弟 VS 強心~闘いのクロスワードパズル~ タッグマッチ30分1本勝負

TAJIRI、児玉裕輔 VS 吉岡世起&入江茂弘

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TAJIRIの謎のⅤサイン。

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児玉もⅤサイン。

サミング(目つぶし)攻撃の意味だったみたいです。

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吉岡を羽交い絞めにし、TAJIRIの毒霧攻撃がパートナーの児玉に誤爆

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形勢逆転。

吉岡が児玉にラリアットを決め勝負あり。

「腕に毒霧ついちゃったよ」と言わんばかり。

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8分27秒、片エビ固めで吉岡、入江組の勝利!

 

■第六試合 新しい航海 シングルマッチ30分1本勝負

崔領二 VS 羆嵐

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この日、初めてのシングルマッチ

羆嵐ヘッドロックで締めあげる崔。

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続いてスリーパーホールド。

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11分35秒、片エビ固めで崔の勝利!

貫禄勝ちといった印象でした。

 

■第七試合 ストリートファイトテキサストルネードバンクハウス電流爆破6人タッグデスマッチ~NO WILD,NO LIFE~2019秒1本勝負

征矢学&大森隆男&AKIRA VS 大仁田厚田中将斗レザーフェイス

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邪道・大仁田厚入場。

・・・私の知る限り、すでに3~4回は引退試合しているような気が。

辞める辞める詐欺ですね。

 

デスマッチということで、レフェリーが特に危険とみなしたもの以外(どんなものなんだろう?)の凶器攻撃OK。

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さっそ大仁田征伐のために征矢&大森&AKIRAのワイルド連合軍、Full Metal Wild(略してFMW・・・って、それっ、大仁田がトップだった団体名では?)がリング上にテーブルを持ち込みます。

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しかし、こうした攻撃は慣れている大仁田が逆にテーブルを利用したパイルドライバーを決めます。

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電流爆破の電源をONにする大仁田。

これで手に持つ有刺鉄線電流爆破バットに電流が流れます。

 

しかし、すぐさま電源をOFFにする大森。

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逆にバットを奪った征矢。

電源をONにし、椅子に座らせた大仁田目がけ渾身の一撃。

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ドッカ~ン!という大爆音と共に電流爆破。

この日は大晦日ということで電流の威力は普段の3倍にセットされていたそうです。(どういう理屈だ?)

あまりの爆破の大きさにビックリしましたが、場内からは悲鳴は一切なく、笑いがもれておりました。

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更にコーナーポストに追いつめ三人がかりの攻撃をするFMW

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大森のラリアット

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羽交い絞めにし、凶器で攻撃しようとした征矢に大仁田、起死回生の毒霧攻撃。

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逆襲の大仁田。

ふたたびバットを持って電源をON。

征矢目がけバットを振り回します。

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2度目の大爆破。

もう写真、真っ白になって、かろうじて大仁田の影らしきものが写ったのはこれ1枚だけでした。(笑)

ただ、一度目ほど音、迫力無かったな~。

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このまま片エビ固めで3カウント。

13分36秒、大仁田の勝利!

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電流爆破を承諾してくれたからか?

試合後、征矢を抱きしめる大仁田。

もう、ワケわかんない。

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ただ、毒霧&電流爆破喰らった征矢はかなり悔しそうな表情でした。

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マイクを取り、「こんばんは! 大仁田厚です! 僕は普段はこんな軟派者じゃありません。いたって普通です。僕はこのに! W-1に! W-1に! 爆破を持ち込んだ以上、目指すは! 目指すは! ムタの首一つ!」と吠えまくりました。

・・・あんた、まだそんなこと言ってるの?

当然、この挑発に武藤の登場は無し。

一人虚しく引き上げる大仁田。

 

プロレスを観戦に来たのですが、かなり異質なものを拝見させていただきました。

私も年上の人にお説教できる身分ではありませんが、大仁田さん、もう62歳なんですから、大人になって成長しましょうよ。

未だに電流爆破なるゲテモノ好んでいるのは、あなたの信者だけです。

みんなレスリングを観たくて会場へ来ているんです。

とてもレスリングできる体型ではないですね。

なら、潔くリングを降りるのも男の美学ではないでしょうか?

武藤も、こんなヤツの相手しなくていいよ。

・・・以上が感想でした。

 

■第八試合 黒船襲来!~Who is famous?~GAORA TV チャンピオンシップ60分1本勝負

ヨシタツ(チャンピオン) VS 立花誠吾(挑戦者)

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挑戦者の立花。

凄いサングラスです。

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対するチャンピオンのヨシタツ

調印式のYouTube動画を観ましたが、紳士的なレスラーといった印象でした。

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ヨシタツが逆片エビ固めで立花を攻めます。

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対する立花は打撃技で反撃。

コーナーに追いつめてエルボーを決めます。

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ヨシタツのフィッシャーマンズスープレックス炸裂!

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自分の座席から逆方向を向いてしまったので、どういう技か分からなかったのですが、ヨシタツの必殺技・ヨシタツ幻想(ファンタジー)でレフェリーストップ。

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10分4秒、第17代王者のヨシタツ、4度目の防衛に成功です。

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本当に紳士的なヨシタツ

挑戦者の立花に自ら握手を求めます。

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それに応えるのかな~と観ていたら、立花もガッチリ握り返してきました。

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立花の健闘を称えるヨシタツ

こういう光景はいいですね。

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チャンピオン、防衛おめでとうございます!

 

試合はチャンピオンの一方的な試合だった感があります。

挑戦者の立花は7月に首を大けがし、長期離脱し、復帰直後のタイトルマッチだったので、思ったより体が動かなかったように思いました。

ただ、病み上がりでも懸命に立ち向かってきた立花を称えるチャンピオンの懐の広さはすばらしいと思いました。

 

■第九試合 NOT EASY WAY~See you again~ 6人タッグマッチ60分1本勝負

カズ・ハヤシ秋山準大谷晋二郎 VS アンディ・ウー&伊藤貴則&黒潮“イケメン”二郎

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2020年から闘いの場を海外に求めるW-1の看板選手のイケメン。

これが国内最後の試合になります。

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地元・大阪出身で一際声援も大きかったアンディ。

・・・昔は覆面レスラーは正体はおろか国籍も不明が多かったのですが、今は出身地も知られているのですね。

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さすがにこの辺りになると私でも知っているレスラーです。

ZERO1の大谷(上)と全日本プロレスの秋山(下)

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伊藤のエルボーが秋山に決まります。

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伊藤をコーナーに釘付けにし、足の裏で顔面かきむしる大谷のえげつない攻撃。

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伊藤は執拗に秋山を狙って攻撃をしてきます。

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イケメンの背後を取る大谷。

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イケメンにも顔面踏みつけ攻撃。f:id:sabakinoume:20200102123408p:plain

 最後はカズが伊藤からパワープラント→片エビ固めを決め・・・

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 14分6秒、秋山、カズ、大谷組の勝利!f:id:sabakinoume:20200102123706p:plain

残念ながら国内最後の試合を勝利で飾れなかったイケメン。

対戦相手のカズに握手を求め一礼。

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タッグパートナーのアンディと握手。

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最後に客席に一礼するイケメン。

ただマイクパフォーマンスしてもらいたかったな~。

 

イケメンの国内最後の試合ということで花を持たせる・・・ことをしなかったのがさすがベテランだと思いました。

正直、大谷も秋山も少し老けましたがレスリングスタイルは変わっていなかったので良かったです。

 

セミファイナル GAORA スペシャ6人タッグマッチ”GRUDGE”master’s bible 60分1本勝負

武藤敬司&ゼウス&望月成晃 VS 近藤修司諏訪魔石川修司

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先に入場の青コーナー。

近藤修司

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石川修司

身長195㎝の”進撃の大巨人”と呼ばれているそうです。

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全日本プロレス諏訪魔

全日本プロレスを去った武藤にかなりの敵対心を持っての入場。

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続いて赤コーナー。

ドラゴンゲート望月成晃

手前の石川とカメラにピント持っていかれてピンボケになってしまいました。

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全日本プロレスのゼウス。

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そして、武藤敬司の入場。

武藤の試合を観るのも本当に久しぶりです。

武藤ほど入場シーンに華のあるレスラーもそう多くはありません。

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膝に爆弾を抱えた武藤。

どんなファイトを見せてくれるのか?

不安でもあり、楽しみでもあります。

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にらみ合う望月と石川。

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望月は175㎝のジュニアヘビー級なので、体格がかなり違います。

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武藤のSTF

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やはり体格的に小柄な望月が狙われます。

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救出に向かいたい武藤に諏訪魔がアンクルロック。

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赤コーナーの反撃。

ゼウスが巨体の石川にブレーンバスター。

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出ました!

武藤の天下の宝刀・足四の字固め。

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しかし、ふたたび諏訪魔のアンクルロック。

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思いっきりピンボケ、申し訳ございません。

武藤のシャイニング・ウィザードが近藤に炸裂!

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そのまま片エビ固めで16分43秒、武藤組の勝利!

 

パワーで勝る青コーナーはかなり迫力のある攻撃を繰り広げておりましたが、さすがは(・・・と言うべきか?)最後は全部美味しいところ持っていっちゃう武藤の貫禄勝ちでした。

近藤の「喰らってあげた感」も凄かったですが・・・。

 

大仁田は乱入してこなかったですね。

本気で武藤の首狙うなら登場すべきだと思いましたが・・・。

 

■メインイベント It’s the ”WRESTLE” WONDER CARNIVAL" タッグマッチ60分1本勝負

稲葉大樹清宮海斗 VS 芦野祥太郎中嶋勝彦

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W-1・タッグチャンピオンの芦野祥太郎

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W-1・ヘビー級チャンピオンの稲葉大樹

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プロレスリングノア・GHCヘビー級チャンピオンの清宮海斗

 

・・・とチャンピオン揃い踏みのメインイベントですが、もう一人の中嶋勝彦もタッグチャンピオンなのですが、このカードが組まれたことに不満があったからかコールを受けてもリング上に姿を現さず。

 

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清宮の足を攻める芦野。

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芦野が中嶋にタッチを求めますが、それを拒否。

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中嶋がなにを考えているのか分からない。

よほど、この対戦カードが不満だったのか?

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この中嶋の態度にイラつく赤コーナー。

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リングに上がらないならとばかりに場外乱闘を仕掛ける稲葉。

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トップロープからの清宮のミサイルキックが決まります。

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ようやくリングに上がった中嶋。

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清宮の攻撃をかわしキックで応戦。

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清宮のピンチに手を差し出す稲葉。

赤コーナーはタッグの連係が取れてました。

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変わった稲葉に対しても左足を取られながらキックで反撃。

やる気が無いかと思っていたら、やるときはやる中嶋。

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更にコーナーに追いつめてハイキック。

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稲葉の顔面を両足で踏みつけ笑顔の中嶋。

やはり、なにを考えているのか分からない。

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稲葉、怒りの反撃開始。

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青コーナーも連係が取れてきました。

芦野のアンクルロックが決まります。

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赤コーナー、シングルチャンピオンチームの二人同時のジャーマンスープレックスが決まります。

この日、初めてタッグを組んだとは思えない連係&タイミングに拍手喝采

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ここがチャンスとばかりに芦野に卍固めを仕掛ける稲葉。

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またまた手ぶれ&ピンボケ、申し訳ございません。

最後はタイガースープレックス178が炸裂!

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20分9秒、稲葉、清宮組の勝利。

お互いチャンピオンベルトを高々とかざします。

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そして両者、ガッチリと握手。

こういう光景は本当にすばらしいですね。

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最後に「12月31日、いろんなイベントがある中で、このW-1の興行を選んでくれて、ありがとうございました。大晦日、いろんなテレビ番組とかたくさんありますけど、W-1、大晦日=プロレスとなるようにがんばっていきますので、その時はまた来てください。今日は長時間ありがとうございました!」と挨拶。

 

W-1とプロレスリングノアの現チャンピオン。

さすがと思わせる強さがあったと思いました。

ですが青コーナーの二人もなかなかのくせ者で、特に中嶋のキックの迫力は凄いと思わせるものがありました。

その中嶋が試合後、稲葉の控室に行って挑発的な行為をしたそうで、もしかすると次期チャレンジャーになるかもしれません。

 

久々のプロレス観戦、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

ただ、”CARNIVAL”と銘打った大会だったので、多くの団体のオールスター戦のような内容でタッグマッチが多く、シングルマッチやタイトルマッチの少なかったように感じました。

慌ただしい試合が多く、じっくりと観れるシングルマッチが2試合だけだったのは少し残念に思いました。

正直、観客の入りはあまり良くありませんでした。

メインイベントがタイトルマッチになっていたら、もっとお客さん入ったのではないかと思ってしまいました。

ただ、お祭りという意味では成功だと言えるでしょう。

 

好き・嫌いあるとは思いますが、やはりプロレスはいいですね。

またぜひ観戦に行きたいです。

 

とんでもなく長い記事になってしまいました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

謹賀新年

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旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り
誠にありがとうございました。
本年も相変わらずよろしくお願いいたします。

皆様にとりまして幸多き一年となりますよう
心からお祈り致します。

 令和二年元旦